実用化されたSAFを搭載して民間の旅客便が飛ぶのは初めての出来事。5月1日、関西国際空港から飛び立つ飛行機に密着しました。 【動画で見る】実用化されたSAFを搭載した民間の旅客便が飛行 航空・旅行アナリスト 鳥海 高太朗氏 「天ぷら油から作られた国産SAFの給油が始まりました」 5月1日の朝、関西国際空港では環境に優しい次世代ジェット燃料のSAFが旅客機に給油されていました。実用的にSAFが供給されるのはこれが初めてということです。 記念イベントには多くの報道陣も集まり、大阪・関西万博のキャラクターミャクミャクも登場しました。待ちに待った国産SAFを燃料にした旅客機の初フライト! 鳥海 高太朗氏 「国産SAFをのせたミャクミャクジェットが上海ヘ向けて離陸しました」 鳥海 高太朗氏 「私と若林アナウンサーが取材してきた天ぷらやとんかつ、から揚げで揚げた油が透明になって、通常のジェット燃料に混ぜて、それで実際に飛行機が飛んだということで、本当に感慨無量です。今回はSAF燃料の実用化の第一歩という状況だったんですが、今日はロケでもご案内していただきました、西村さんにも来ていただいています」 日揮 西村 勇毅氏 「よろしくお願いいたします」 鳥海 高太朗氏 「先ほど実用化された国産SAFを燃料とした民間飛行機が日本で初めて飛びましたけど、感想は?」 西村 勇毅氏 「本当に良かったです。我々が製造するSAFはですね、皆様と一緒に育て上げてきたものなんですけども、その育て上げてきたものは今日こうして飛行機に乗って無事に巣立っていった、飛び立っていったということでもう皆様にも感謝の思いでいっぱいです」 恵 俊彰 「今後はどういう展開を望まれてるんですか?」 西村 勇毅氏 「まだ始まったばかりなので、もっともっとSAFの供給量を増やしていかないといけないと思ってます。そのためにはさっきVTRでもございましたけども、やはり海外に出て行ってしまっている油を国内資源循環したり、あとは家庭で捨てられている油を集めたり、ということをやっていかないといけないというふうに思っています」 恵 俊彰 「SAFの給油の場合は通常の給油とちょっと違うんですか?」 西村 勇毅氏 「いえ、同じです。同じだから新たなインフラとかがいらないというのが特徴です」 鳥海 高太朗氏 「今回ですね、私もSAFの取材を2年近く進めていますけど、今回実用化してこれから定期便に順次搭載されていくということで、これからSAFを混ぜる比率の問題であったりとか、まだ価格のこととか、解決しなければいけないことがある。今一番、必要なことは家庭で出た廃食用油をしっかり回収できるようにすること。西村さん、まだまだ回収できる場所は限られていますよね?」 西村 勇毅氏 「そうですね。先ほどついでに回収という話がありましたけれど、例えばコスモ石油さんのガソリンスタンドで、そういった取り組みを今やっています」 鳥海 高太朗氏 「そういった形で、本当に国内で回収して、国内でSAFを作って、それで飛行機に搭載していく。それがやはりこれから求められていることです。この廃食用油がこれだけ綺麗になって、無色透明になって、そして通常のタンクの中に一緒に混ぜられる。汎用性は非常に高い。国内で作るメイドインジャパンの技術、このSAFの技術をどう生かしていくか、というのを今西村さんが非常に頑張っている」 コメンテーター 清水 章弘 「この映像でこういう動きがあることを知れば、回収の方に足も向きやすくなるから、どんどん広めてほしいなと思います」 コメンテーター 眞鍋 かをり 「自治体でも回収して欲しいし、西村さんが言っていたガソリンスタンドはとても良い案ですね。車に積んでおいて、ガソリンを入れるついでに渡せばいい。そうなって欲しいです」 (ひるおび 2025年5月1日放送より)