ロシアとウクライナは２３日、トルコで１６日に行われた直接協議での合意に基づき、捕虜と民間人３９０人ずつの交換を行ったと発表した。 両国は１０００人ずつの交換で合意しており、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は２４、２５日にも交換が実施されると明らかにした。 ロイター通信によると、合意実施の第１弾として双方が交換したのは捕虜２７０人と民間人１２０人。ゼレンスキー氏は２３日のビデオ演説で、捕虜交換は「トルコでの協議における唯一の重要な成果で、他のことは全て露側が阻んでいる」と指摘した。「停戦が必要だ。一つの結果だけでなく、必要な全てのことを達成するためにロシアへの圧力を強める時だ」と訴えた。 一方、タス通信によると、セルゲイ・ラブロフ露外相は２３日の記者会見で、和平合意に向けた条件を定めた文書の草案策定を進めていると明らかにし、「捕虜交換が完了したら、すぐにウクライナ側に渡す用意がある」と述べた。プーチン露大統領は１９日のトランプ米大統領との電話会談後、「将来の和平条約に関する覚書」を策定する考えを示した。即時停戦に応じない批判をかわしつつ、交渉を長引かせる狙いとみられる。
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