小泉新農水大臣は農水省の職員に訓示を行い、コメ問題について「スピード感」をあらためて強調しました。 ■小泉農水大臣が職員に訓示 小泉進次郎 農水大臣 「いま国民の皆さんにもっとも求められているのは、コメの問題をスピード感をもって結果を出せるかどうかです」 22日、農林水産省で職員に訓示を行った小泉大臣。「スピード感と強度で結果を出し、信頼回復をはかろう」と呼びかけました。 江藤拓 前農水大臣 「よろしく。それでは引き継ぎです」 小泉 農水大臣 「しっかりと承りました」 本格稼働の初日、高止まりするコメの価格について「速やかに結果を出せるように全力で頑張りたい」と強調しています。 ■「自民党がモデルチェンジを」Nスタに生出演した小泉大臣 22日夜、Nスタに生出演した小泉農水大臣。コメの価格について… 小泉 農水大臣 「具体的にいくらっていうのは、もうちょっと待ってください」 価格についての明確な言及は避けました。 小泉 農水大臣 「農業の改革をしっかりやりながら、自民党自身がモデルチェンジをして、組織団体によって立つ政党ではなくて、一人一人全国各地で生きている働く方々、そして、それぞれの仕事を誇り持って、地域で生きている方々、そういった一人一人によって立つ政党であって、これが新しい自民党なんだと生まれ変われるか。その試金石がいま置かれている状況にある」 2015年、自民党の農林部会長に就任した小泉進次郎氏。あれから10年… 小泉 農水大臣(21日) 「私がやらなければいけないことはとにかく“コメ”だと。“コメ担当大臣”だというような思いで、集中して取り組んでいきたい」 「コメを買ったことがない」などの発言で、事実上の更迭となった江藤前農水大臣に代わり、約3年半ぶりに大臣に復帰。 街からは… 60代 「期待せざるを得ないっていうか…。はい、期待してます」 60代 「頑張って欲しいなとは思いますけど、どうなのかな。話題だけで終わっちゃうのかな」 ■コメの価格どうなる?総理も目標価格に言及 手腕を問われるのは、高止まりするコメの価格の対応です。 早速、21日に新たな方針を打ち出しました。 小泉 農水大臣 「来週に予定していた入札を一旦中止し、“随意契約”のもとで、どのような条件で売り渡しができるかなど、具体的な対応策を早急に整理するよう事務方に指示を出した。新たな随意契約の形でやった方が、国民のみなさんにより安く届けられると判断しました」 これまで備蓄米の放出先は“入札”によって決まっていました。そのため、高値をつけた業者が落札していました。 しかし、“随意契約”では、取り引きの透明性が課題となるものの、入札を行わず業者を決めることができるため、コメの価格をおさえられる可能性が出てきます。 石破総理も21日の国会で、目標とするコメの価格に言及しました。 石破総理 「コメは(5キロ)3000円台でなければならないと思っております。4000円台などということは、あってはならない。それは1日でも早くその価格を実現する」 国民民主党 玉木雄一郎代表 「5キロ3000円台に下がらなければ、総理として責任とりますか」 石破総理 「これは責任をとっていかねばならないと思っております」 3000円台にならなければ、責任をとると発言しましたが… 70代 「安い時は(5キロ)2000円台だったけど、4000円が当たり前。できるだけ安い、おいしいコメを食べたいというのが本音」 70代 「以前からしたら全然安くはないわよね。政府の人が考えている値段が、庶民からしたら合ってないと思う。庶民のことを知ってんのって感じ。あんたたちはそれで安いと思っているのって思って聞いている」