先月、埼玉県吉川市のリサイクル会社でドラム缶の中に入った女性の遺体が見つかった死体遺棄事件で、女性の夫が逮捕されたことが捜査関係者への取材でわかりました。 この事件は先月18日、吉川市のリサイクル会社でドラム缶の中に入った女性の遺体が見つかったものです。 ドラム缶は所沢市のトランクルームから回収されたもので、警察は死体遺棄事件として捜査していました。 その後の捜査関係者への取材で、2011年9月中旬ころからことし2月15日までの間、所沢市のトランクルームに女性の遺体をドラム缶の中に入れ遺棄したとして、住居不定・無職の保谷仁容疑者（50）を死体遺棄の疑いで逮捕したことがわかりました。 警察が遺体の身元を調べたところ、保谷容疑者の妻・美治さん（当時39歳）だったということで、2人は事件前まで所沢市のアパートに同居していたということです。 調べに対し、保谷容疑者は「私がやったことで間違いありません」と容疑を認めているということですが、これまでの調べで美治さんの殺害をほのめかす供述もしているということです。 美治さんの死因は今もわかっていませんが、遺体には外傷があったこともわかり、美治さんの死亡と関連があるか警察が調べています。 警察は保谷容疑者が美治さんが死亡した経緯も知っているとみて、殺人事件などを視野に50人体制の特別捜査班を設置し捜査を進める方針です。 この事件では、ドラム缶がことし2月にはトランクルーム内に置かれていたことが確認されていて、保谷容疑者はこのトランクルームの契約者でした。 保谷容疑者の供述や関係者への聴取などから保谷容疑者の関与が特定されたもので、警察は保谷容疑者の本格的な取り調べを進めるとともに事件の詳しい経緯を調べています。 保谷容疑者をめぐっては、先月25日、道路運送車両法違反の疑いですでに逮捕されていてその後、起訴されていました。
