【オークス】レーゼドラマ 番狂わせ狙う メンバー唯一東京二四を経験 辻野師「(ハナに)行くぐらいの気持ちでも」

 「オークス・G1」(25日、東京)  フラワーCで重賞初制覇を果たしたレーゼドラマ。早めに先頭に立つ積極策で押し切った前走の内容からも、スタミナはメンバー屈指だ。前走後はここを目標に調整し、態勢は万全。メンバー唯一となる芝2400メートルの経験を持つ実力馬が、実績十分の桜花賞組を撃破し、一気に樫の女王の座に輝く。  レーゼドラマが樫の舞台で番狂わせのシナリオを描いている。無尽蔵のスタミナを誇り、切れ味よりも持久力勝負が性分。自分のスタイルを確立しつつある3歳牝馬が、得意の形に持ち込み世代一の栄冠を狙う。  前走のフラワーCがこの馬の真骨頂。好スタートを決めて番手につけると、3角過ぎから強気に先頭へ。そこから軽快なラップを刻み続け、後続を完封した。「今回も早めにスパートをかけるような形にしたい」と辻野師は再現を誓う。  メンバーで唯一、東京二四を経験しているのは大きなアドバンテージ。そのゆりかもめ賞は6着に敗れたものの、前半1000メートルが63秒5のスロー。苦手な切れ味勝負に持ち込まれたのが敗因だ。その反省があるだけに、指揮官は「(ハナに)行くぐらいの気持ちでもいいかなと思う。早めに抜け出しても、最後までしっかり走り切るだけの気持ちの強さがあるので」とキッパリ。あくまで今回も自分の競馬に徹する考えだ。  肉体面も着実に成長を遂げている。「デビュー前は薄くて筋肉がついていない感じだったんですが、メリハリのある体になってきています」と手応え。今回が2カ月ぶりの実戦。実は前回、トモの状態に不安もあったというが今回は完全に払しょくされており「リセット期間を置いていい方向に向いてくれた。ここ最近の中では一番、今がフレッシュで動ける状態にあります」と心身の充実ぶりに胸を張る。血統、体形、走法−。早くから中長距離の適性を見込んでいた辻野師は「舞台設定はこの子に合っている」と改めて強調。強力な桜花賞組との真っ向勝負でも、確かな勝算がある。

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