化粧品を万引きしたとして、警視庁は２０日、ベトナム国籍の男女２人について窃盗容疑で逮捕状を取ったと発表した。 ドラッグストアでの大量万引き事件の指示役で、ベトナムに滞在しているとみられ、同庁は国際刑事警察機構（ＩＣＰＯ）を通じて国際手配する方針。 発表によると、２人は３１歳の男、２９歳の女の両容疑者。仲間と共謀して昨年９月、長野市内のドラッグストア３店舗で、化粧品計３３点（販売価格計約１８万７０００円相当）を盗んだ疑いが持たれている。 ２人は昨年６月頃から、フェイスブックで万引きの実行役を募集。ベトナムのＳＮＳ「ザロ」などを通じて、盗む商品や日本国内の送り先を伝えていたという。盗品は別の運搬役にハノイの関係先まで運ばせ、売却していたとみられる。 同庁は、２人が１都９県で起きた約１５０件のドラッグストアでの窃盗事件に関与し、被害は計約１６００万円に上るとみている。 警視庁は１９日、運搬役のベトナム人の男女２人を組織犯罪処罰法違反（犯罪収益収受）容疑で逮捕。逮捕者は実行役や盗品の管理役ら計１２人となり、同庁が実態解明を進めている。
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