「ZINE」、横浜の書店に常設コーナー…個性的な内容や装丁で若者ら注目「できたて味わえる」

 「ZINE(ジン)」と呼ばれる自費出版物を集めたコーナーが17日、有隣堂キュービックプラザ新横浜店(横浜市港北区)にお目見えした。  同店担当者は「出会える場所が限られた作品ばかりなので、ぜひ手にとってみてほしい」と話している。  ZINEは個人やグループが自由な発想で表現した出版物で、エッセーや詩歌、イラスト集などがある。出版社や取次を介さないため、一般流通しないことが多く、販売数は10〜数百部ほどだ。執筆から製本まで作り手側が自前で行うため、内容や装丁に個性やこだわりが表れやすく、新しい自己表現を楽しめるメディアとして若者らに注目されている。  商業出版市場が縮小傾向にある中、有隣堂ではZINEに着目。新たな表現者を育む場を提供し、活字文化を支えようと、昨年9月から大阪府内の店舗で実験的にZINEのコーナーを常設。約180点を扱ってきたが、需要の高まりを受け、2店舗目での常設販売を決めた。エッセーを中心に約200点を扱うという。  県内在住の関根愛さんが5月に刊行した「青い靴をはいて歩く」(1700円)は実話をもとに創作した短編集。思い出の靴に触れながら、家族との関係性や自身の成長などを描いている。  新横浜店の石田貴子店長(37)はZINEの魅力について、「一般書籍に比べ、着想から製本までの期間が短いため、できたてを味わえる」と話し、「今後、併設カフェなどで作者との交流イベントも開催したい」と意気込んでいた。

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