早川千絵監督の「ルノワール」、カンヌ映画祭で公式上映…「説明しにくいが心動かされる」目指す

 【カンヌ=木村直子】南仏カンヌで開催中の第78回カンヌ国際映画祭で17日、最高賞のパルムドールを競うコンペティション部門に出品されていた早川千絵監督(48)の「ルノワール」(6月20日公開)の公式上映が行われた。  1980年代の日本を舞台に、想像力豊かな11歳の少女フキの日常を描く物語で、鈴木唯さん(12)が主演を務め、母親役を石田ひかりさん(52)、父親役をリリー・フランキーさん(61)が演じる。  第75回のカンヌでカメラドールの特別表彰を受けた初長編「PLAN 75」は、高齢化社会の尊厳死を描いた。長編2作目のルノワールについて、早川監督は事前取材で「コンセプトが明確だった前作とは全く違うアプローチで、なるべく意味や理由から離れて映画を作ろうと思った」と明かしていた。  「言葉で説明しにくいけれど、感情や心が動かされるもの」を目指したという本作は、カンヌの観客にも届いたようだ。上映終了後、会場からの拍手がしばらく鳴りやまなかった。その後、取材に応じた早川監督は「(メイン会場の中でも)一番大きな劇場で見ていただき、観客の方の熱気を感じた」と手応えを語った。ひときわ大きな歓声を浴びていた鈴木さんも「経験したことのないうれしさを体の底から感じた」と笑顔を見せた。授賞式は24日夜に行われる。

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