近畿地方の各地で１７日、日本海で発生した低気圧の影響による突発的な強風が吹き荒れ、カヌーやヨットの転覆事故などが相次いだ。 京都府京丹後市の久美浜湾では午前１０時頃、カヌー競技の大会中、カヌーが強風にあおられて次々と転覆するなどし、選手が海に転落した。４２人が大会関係者らに救助され、１４人は自力で岸にたどり着いた。６人が救急搬送されたが、いずれも命に別条はないという。 大会は日本カヌー連盟などが主催。１７、１８日に日本カヌーマラソン選手権大会や全日本学生カヌー長距離選手権大会などが予定されていた。１７日の競技は打ち切りとなり、１８日の日程も中止になった。 兵庫県西宮市の新西宮ヨットハーバー沖では１７日午前、関西大と関西学院大のヨット６隻と助けに向かったボート１隻が転覆。西宮海上保安署の巡視艇などが２キロ沖合で漂流していた１８〜５１歳の計１６人を救助した。けが人はいなかった。 大阪・関西万博の会場（大阪市此花区）では、強風のため大屋根リングの遊歩道への立ち入りが一時、制限され、イタリアパビリオンの敷地内に植えられた木（高さ約８メートル）が根元から傾くなどした。
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