旧ジャニーズ事務所の性加害問題の補償をめぐり、「SMILE-UP.」側が、ジャニー喜多川氏からの性加害を主張している飯田恭平さんを訴え、補償を支払う必要がない事の確認を求めた裁判が15日、横浜地裁で始まりました。 この裁判は「SMILE-UP.」が、飯田恭平さんに補償を支払う必要がない事の確認を求めているもので「SMILE-UP.」側は飯田さんが救済委員会との話し合いに応じず合意に至らなかったことから、「補償金の支払いについて早期に解決するためにやむを得ず提訴に至った」と主張しています。 一方、飯田さんは15日、横浜地裁で意見陳述を行い、「救済委員会を通じた手続きは、情報が開示されず一方的なもので、問題の全容解明を目的としていない」「裁判は、被害者のためではなく“この問題は終わった”と対外的にアピールするためと容易に想像できる」などと主張し、SMILE-UP.側に訴えを取り下げるよう求めました。 飯田恭平さん（37） 「法廷の場に被告として出させるというのは、被害を告発しようとまだ仮に（告発）していない方に対するプレッシャーにもなりますし、同意しなければこういうふうにするんだぞと、プレッシャーを与えているようにしか感じない」 また、飯田さん側は被害の実態などを明らかにするために、反訴を検討するということです。
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