トヨタの「高級“SUV”ミニバン」がスゴい! 全長4.7m級の「ちょうどイイサイズ」! 日本でも人気必至!? タイ向けモデル「イノーバ ZENIX」とは

“最上級”を意味する「ZENIX(ゼニックス)」  トヨタが東南アジア市場向けに販売している3列シートを持つ「INOVA(イノーバ)」シリーズ。  なかでも「イノーバ ZENIX(ゼニックス)」は、SUV風のデザインをまとう高級仕様です。 “最上級”モデル「ZENIX(ゼニックス)」の正体とは!? 【画像】超カッコいい! これがトヨタの「高級“SUV”ミニバン」です! 画像で見る(30枚以上)  イノーバ ゼニックスは、2023年7月に登場しました。  インドネシアやマレーシア、インドネシアなどの東南アジア市場を中心に販売されてきた3列シートのMPV「キジャンイノーバ」の後継として、2022年に登場したイノーバのタイ市場向け高級シリーズとしてデビューしています。  豪華な内外装デザインが施された3列シートのミニバンで、名称の“ゼニックス”とは「最上級の」を意味します。  2025年3月25日から4月6日までタイで開催されていた「バンコク国際モーターショー」にも、最新のイノーバゼニックスが出展されており、筆者(自動車ジャーナリスト 吉川賢一)も実車をじっくりとチェックすることができました。  ボディサイズは、全長4760mm×全幅1850mm×全高1790mm、ホイールベースは2850mm、最低地上高は160mm。  日本向けの人気ミドルクラスミニバン、トヨタ「ノア/ヴォクシー」(全長4695mm×全幅1730mm×全高1895mm)よりも全長・全幅ともに上回るサイズ感です。 どちらかといえば、ホンダ「オデッセイ」(全長4855mm×全幅1820mm×全高1695mm)や三菱「デリカD:5」(全長4800mm×全幅1795mm×全高1875mm)、かつてのトヨタ「エスティマ」(全長4795mm×全幅1800mm×全高1760mm)などのラージクラスミニバンに近いといえるでしょう。  プラットフォームには、現行「プリウス」や「カローラ」シリーズ、ノア/ヴォクシーと同じ、TNGAプラットフォーム(GA-C)を採用。  パワートレインはハイブリッドのみで、搭載するハイブリッドユニットは現行プリウスと同等の最高出力112kW(152PS)、最大トルク188Nmの2リッター直4エンジン(M20A-FXS)と、駆動用モーター(最高出力83kW、最大トルク206Nm)の構成。駆動方式はFFの2WDとなっています。  エクステリアは、ボンネット先端を持ち上げてフロントデザインを強調した、ミニバンとSUVを融合したクロスオーバーのような力強いスタイリングが特徴的です。  大きなフロントグリルの周囲を囲むメッキ加飾やフロントバンパーのサイドに設けられた大き目のデザインライン、アウタードアハンドルのクローム塗装、フロントバンパー同様の加飾が施されたリアバンパーなどによって、かなり派手なデザインに仕上げられています。  ホイールアーチには樹脂製オーバーフェンダーが装備されているのでSUVのようにも見えますが、タイトヨタのホームページ上では、SUVカテゴリーではなくMPVカテゴリー(MPV:多用途車、日本における「ミニバン」カテゴリー)に分類されています。 「エスティマ」後継モデルとしても有望!?  タフな外観のイノーバ ゼニックスですが、インテリアは豪華絢爛でした。  ブラウンとブラックでコーディネイトされており、インパネ周りやドア内張りには、シルバーの加飾やステッチを入れたソフトパットを採用し、手触りにも質感の高さが感じられるものです。  8インチのデジタルメーター、10.1インチのタッチ式センタースクリーンなどによって、先進性も十分に感じられます。 インテリアは「高級車」そのもの!トヨタのSUVミニバン「イノーバ ゼニックス」の豪華なインテリア  シートはブラウンとブラックの本革素材を採用し、2列目シートにはオットマン付きのキャプテンシートを採用するなど、ちょっとしたリムジンのような雰囲気です。  座面は広く、かつ足を延ばせる空間も十分にあり、パノラミックルーフから注ぐ光を浴びながらの移動は、とても快適だと想像できます。  3列目シートは2列目ほどの広さはありませんが、それなりに空間が確保されていますし、使用しないときは「シエンタ」のように床下格納をすることで、広い荷室空間を確保することができます。  なお、スライドドアを基本とする日本のミニバンとは違い、イノーバ ゼニックスの後席ドアは一般的なヒンジタイプを採用しています。 ※ ※ ※  イノーバ ゼニックスの車両価格は、137万9000バーツ〜147万9000バーツ(約549万円〜603万円)。  日本では高級ミニバン「アルファード」に手が届いてしまう価格ですが、タイで販売されているアルファードは426万9000バーツ(約1860万円)からであり、イノーバ ゼニックスは、現地ではミニバンの標準的な価格設定といえます。  このクラスの3列シートミニバンといえば、2019年10月に生産終了したエスティマが思い出されます。  いまも復活を求める声の多いエスティマの後継車として、このイノーバ ゼニックスが国内に投入されたら、面白いことになるかもしれませんね。

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