ガーナ発のカンフー・アクション映画『アフリカン・カンフー・ナチス』の続編『アフリカン・カンフー・ナチス2 逆襲のロボトラー』が7月26日より、東京・シアターフォーラムほかにて劇場公開されることが決定した(配給:トランスフォーマー)。 【動画】1作目『アフリカン・カンフー・ナチス』日本版予告編 第二次大戦後、実は生き延びていたヒトラーと東條英機が亡命先のガーナで世界征服を企み、現地の武道家たちとカンフーで対決する——このとんでもないストーリーにSNSがざわつき、Amazonでの限定配信から火がついて、まさかの全国劇場公開を果たしてしまったガーナ発のカンフー・アクション映画『アフリカン・カンフー・ナチス』。 公開後、熱狂的なファンを増やし続けた同作品だが、そのファンたちの猛烈な後押しにより、監督自身ですらまったく予期していなかった続編の製作が実現してしまった。 監督を務めるのはもちろん前作に引き続き、日本在住のドイツ人監督セバスチャン・スタイン。今回も監督・脚本・編集・そしてヒトラー役での出演と主要な役割を一手に引き受け、完全自主映画として続編を企画するが、すぐに資金不足の壁に突き当たってしまう。 しかし、千載一遇のチャンスを狙って、クラウドファンディングを実施すると、わずか数時間という驚異のスピードで目標額を達成。またもアフリカへ渡り、<ガーナのジョージ・ルーカス>ことニンジャマン監督をはじめ、現地スタッフとの続編撮影を実現させてしまった。そして昨年10月に実施されたクラウドファンディング出資者を招いての完成披露試写会は、すし詰め状態で立ち見が出るほどの大盛況。劇場公開される運びとなった。 だが前作に引き続き、完成までの道のりは困難を極めた。スタイン監督が用意した脚本では、前作の主人公アデーが引き続き主役となるはずだったが、撮影直前でアデー役の俳優との出演交渉が決裂し、脚本は全面的に変更。 急きょ「アデーの弟:アドー」を主人公としたストーリーを作り上げ、新たな主演俳優を探すことになった。そして白羽の矢が立ったのは、驚異的な身体能力とヒーローの風格を兼ね備えたジョージ・アバイエ。撮影わずか1週間前での飛び入り参加にも関わらず、圧倒的なオーラとガーナ人離れした熱心な役作りでニューヒーローを演じ、スタイン監督を「本物のスターだ!」と驚かせた。 前作のヒロイン・エヴァや、ガーナの高倉健ことアンドリュース・メンサーが演じるカンフーの達人スティーヴン・ダックス師範、ガーナのヴァン・ダムことウォーカー・ベントル・ボアテングが演じる主人公の相棒セクティンなど、個性豊かすぎるキャラクターたちが集結。 さらに、前作の東條英機に続く新たな日本人キャラとして、在ガーナ日本大使「雷電(らいでん)」が誕生。相撲パフォーマーとして世界で活躍する元大相撲力士ごっちゃんこがパワフルに演じる。 そして何と言っても、今回の注目は「ロボトラー」と呼ばれる巨大ロボット・ヒトラー。前作で死んだはずのヒトラーが殺人マシーンと化し、再びガーナから世界征服を狙う。奇想天外な造形の着ぐるみを使ったロボトラーとの特撮バトルシーンは、少年魂と特撮愛に満ちた手作り感が満載で、神々しいほど! カンフー映画スピリットを正しく継承し、さまざまな名作へオマージュを捧げながらも、政治から差別や格差問題、過度なSNS社会に至るまで、世界中のあらゆるモヤモヤをエンタメと笑いに変えてぶっ飛ばす<アフカンワールド>は、まさに気分爽快な痛快作だ。 解禁となったのは、ナチスの科学力が遺憾なく発揮された恐るべき新兵器「ロボトラー」が、全身が収まりきらないほど大きく収まったド迫力のティーザービジュアル。一体どこがアフリカで、どこがカンフーなのか、無数の「?」が頭をよぎるようなアートワークで、本編への期待がマックスにさせられる。 また、不思議な場所に頭が位置するロボトラーの目からビームが繰り出される様子や、新たな主人公アドー、在ガーナ日本大使「雷電」などの主要キャラクターをお披露目となる場面写真もあわせて解禁となった。 ■ストーリー 第二次大戦後、実は生き延びていたヒトラーは亡命先のガーナから世界征服を企むが、現地の青年アデーがカンフーによってその計画を阻止。ヒトラーも死亡し、世界に再び平和が訪れた、、、はずだった。しかし数年後、ヒトラーはなぜか復活。ガーナの次期大統領選に出馬すると、宣伝大臣ゲッベルスや在ガーナ日本大使・雷電の後押しで瞬く間に国民の心をつかみ、最有力候補になってしまう。この事態に立ち上がったのは、今は亡きアデーの弟アドー。彼は兄譲りのカンフーでガーナを救おうと戦いに挑むが、ヒトラーは想像を絶する恐ろしい変貌を遂げていて…。