自民党は１４日、「自由で開かれたインド太平洋（ＦＯＩＰ）戦略本部」（本部長・麻生太郎最高顧問）の初会合を開いた。 本部長代理に高市早苗・前経済安全保障相、幹事長代理に小林鷹之・元経済安保相が就く予定で、党内では保守系議員の結集に「ポスト石破」を見据えた動きとの見方も出ている。 麻生氏は会合で、「アジアの国々と欧米との架け橋になることが日本の最も期待されているところだ」と述べ、日本が主導してＦＯＩＰの概念を広めていくことの重要性を強調した。 ＦＯＩＰは、インド太平洋でルールに基づく国際秩序を構築し、法の支配や航行の自由など地域の安定に欠かせない原則を定着させる構想で、２０１６年８月に安倍元首相が提唱した。 会合には約６０人の議員が出席し、秋葉剛男・前国家安全保障局長からＦＯＩＰの意義や日本の取り組みなどについて説明を受けた。２１年１１月の戦略本部設置後、会合が開かれたのは初めて。 役員人事では高市、小林両氏のほか、茂木敏充・前幹事長が顧問、旧安倍派の西村康稔・元経済産業相と萩生田光一・元政調会長が副本部長に就く予定。ほかにも、昨年の党総裁選で高市氏の推薦人となった保守系の議員らが役員に名を連ねる見通しだ。
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