千賀滉大が防御率1位の理由 覆す“49.6%”…相棒絶賛、データを生かした新境地

好打者レイノルズには6球連続で打ち取る  メッツの千賀滉大投手が13日(日本時間14日)、本拠地ニューヨークでのパイレーツ戦に先発し、5回2/3を6安打1失点にまとめた。今季5勝目はお預けになったものの、防御率はリーグ1位の1.22に改善。米メディアは千賀が今季到達した“新境地”に目を見開いている。  この日は今季ワーストに並ぶ6安打を集められたが、要所を抑える投球が冴えた。唯一の失点も降板後に、代わった投手が押し出し四球を出したもの。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のティム・ブリットン記者は、「コウダイ・センガはいかにしてより多くのデータを活用し、より良いスカウティングレポートを作れるようになったのか」との見出しで、パイレーツ戦の千賀の変化に注目している。  ポイントにあげたのが、5回2死三塁でブライアン・レイノルズ外野手と対戦した場面だ。初球に直球を投じた後、千賀は何と6球連続でフォークを連投。最後は右飛に打ち取って窮地を脱した。ブリットン記者はこの打席を「センガが新たに身につけた適応力の成果と言える」と分析する。  実は、過去2シーズンにおいて、レイノルズは右投手の投げるスプリットとフォークボールに対して打率.130、長打率.174、空振り割合は20%近くと苦戦していたという。捕手のフランシスコ・アルバレスは「彼は宿題をちゃんとやっている」「彼はいつも準備万端だ」とし、今回の配球がデータに基づくものだったと振り返る。 「これは、センガが日本で打者と対戦していた時のやり方ではない。メジャーブレイクした2023年のルーキーシーズンの前半でさえ、彼はこのような対戦の仕方はしていなかった。しかし、アメリカで得られるあらゆるデータを精査し、自分の投球に活かすかを学んだことが、成功の極めて重要な鍵となった」と同記者。また、ジェレミー・ヘフナー投手コーチも「我々はセンガに必要なリソースを提供して、どこに何があるか、どうやって答えを探すかを示しただけだ。あとは彼に任せて、自分なりの形をつくってもらった。それがすごくうまくいった」とし、千賀主導でデータを生かしたことが奏功していると指摘する。  千賀はこの日3度にわたって走者を三塁に出した。同記者によると、2アウト未満で三塁に走者がいる場合、メジャーでは今季49.6%の確率で点が入っている。しかし、千賀は12回も同じ状況がありながらいまだ無失点に抑えているという。データを生かし、ピンチでギアを上げる“エース”。今季の千賀が好投を続けている一端がうかがえる。(Full-Count編集部)

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