ドジャースが「野戦病院」化 ファンの怒りの矛先はトレーナーらに?

 MLBは開幕から約1カ月半を経過したに過ぎないが、昨季の覇者・ドジャースの陣容は、早くも “野戦病院” と化している。  しかもIL入り(故障者リスト)している選手は、ほぼ全選手がチームの主力のため、始末が悪い。  主なIL入りした選手を見てみると、先発陣では昨季、大谷とともに移籍してきた右の剛腕タイラー・グラスノー。さらに今季、5年1億8200万ドル(約267億円)で加入した左のエース、ブレイク・スネル。救援陣ではブレイク・トライネン、マイケル・コペック、エバン・フィリップスと、日替わりで抑えも任せられる実力者が総崩れだ。  野手でも、内外野のポジションをハイレベルこなすばかりか、打撃も昨季の後半戦から格段に進歩したトミー・エドマン。FAでその去就が注目され、新たにド軍と契約を結んだ際はファンが歓喜したテオスカー・ヘルナンデスの名もスタメンのなかにはない。  こうした惨状が続くなか、さらに追い打ちをかけるようなニュースが飛び込んできたのは、2025年5月13日(日本時間14日)のことだった。  佐々木朗希投手が、肩の痛みから、IL入りしたというのだ。チームの公式発表によると、佐々木の右肩は「インピンジメント症候群」と診断されているという。これは腕を上げる動作を頻繁におこなう仕事やスポーツをする人に発症することが多く、ほかにも水泳、テニス、ゴルフなどの競技の選手に見られることが多い。  佐々木のIL入り期間は15日間とそれほど深刻ではないようだが、これでド軍の開幕ローテーション5投手のうち、3投手が不在という異常事態となった。  現地ロサンゼルスでは、どのように受け止められているのか。 「IL入りする選手が多数出た当初は、選手を心配する声が多かったのですが、昨季の終盤に続き、2季連続のことですからね。少し前から、心配より『選手はいったいキャンプで何をやってきたんだ』『ケガに関して怠慢すぎるのでは?』という雰囲気に変わってきたんです。  さらに、離脱者が増え続けることで、ファンの怒りの矛先は選手から、チームドクターやトレーナーに向けられるようになっています。『なぜ、ケガ人続出を防げないのか? 昨季終盤に経験しているのに』とね。いまでは医療スタッフを無能呼ばわりするファンも多くいます」(現地記者)  ファンの怒りは、スカウト陣にも向けられているという。 「グラスノーへの期待は大きいとのことですが、通算9年間でフル稼働をしたことは一度もなく、必ずいなくなる。そのため、200イニングを投げたら一流の先発投手と呼ばれるなか、彼の最高は昨季の134回なんです。もっとも勝ち星をあげたのも2023年の10勝。超一流の先発投手ではありません。  また、スネルは2018年、2023年と2度サイ・ヤング賞を獲得していますが、二桁勝ったのはこの2年だけ。ほかの年は負け越したり、途中離脱したりで、不安定な投球が続きました。そうした投手を年俸50億円で獲ってくることに疑問を持つファンは多いのです。  案の定、今季はともにIL入り。スカウトの “眼力” を不安視する声はここに来て高まっています」(同)  ほかにも、デーブ・ロバーツ監督の采配における “無策ぶり” が目立ち始め、ワールドシリーズ連覇に向けて、「黄色信号が灯り始めた」との声も増えてきているという。

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