【ヴィクトリアM】24年桜花賞馬が4戦4連対のマイル戦で復権目指す 1週前追い切りではシャープな動き

◆第20回ヴィクトリアマイル・G1(5月18日、東京・芝1600メートル)  春の古馬女王決定戦、第20回ヴィクトリアマイル・G1(18日、東京)で、3度目の対戦となるアスコリピチェーノとステレンボッシュ。かたや海外重賞快勝、かたやG1大敗—、対照的な臨戦過程だがともにマイル戦はオール連対を誇る舞台。2頭だけの出走となるG1馬が復権をかけてぶつかり合う。  昨年の桜花賞馬ステレンボッシュが、当時以来のマイル戦で復権を狙う。2歳時には阪神JF2着など1600メートルを中心に使われてきたが、桜花賞以降は中長距離路線にシフト。オークス2着、秋華賞3着、初の海外となった香港ヴァーズでも3着と能力は疑いようがない。国枝調教師は「桜花賞を勝っているけど長いところを使っていたからね」と慎重ながらも、マイルは4戦4連対。牝馬同士なら堂々胸を張れる実力がある。  それだけに前走の大阪杯が不可解だった。道中のリズムも良くいっているように見えたが、まさかの13着。自慢の末脚はなりを潜め、最後の直線では反応するところが見られなかった。レース後にモレイラは「テンションの上がる場面があったから、そこが負担になったかも」と分析。キャリア初の馬券圏外に散る敗戦に国枝師も「輸送に行く前も良かったんだけど、勝負どころでの動きが悪かった」と首をひねる。  ただ、着実に成長は遂げている。1週前の美浦・Wコースでは秋華賞以来となる戸崎が騎乗。2頭併せの外から最後の直線で手綱が緩むと、一気に回転数を上げシャープな伸びを披露した。約7か月ぶりに感じた背中に「以前は追い出して(走りが)浮くところがあったけど、沈んで伸びくれてすごくいい動き」と称賛。トレーナーも「いい感じで騎手も喜んでいたよ」と確かな上昇を感じ取る。威厳を取り戻す戦いへ、いざ参る。

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