圏央道「藤沢〜横浜」まだ開通しないの? 悲願の「湾岸線直結」工事の現状は “地獄渋滞”横浜市内に「信号ゼロ」高速道路が誕生へ

実際どうなのか  首都圏郊外をぐるりと環状に結ぶ「圏央道」。残るわずかな未開通部のひとつ「藤沢〜横浜」区間が工事中です。  一体どんなルートで、現在、どこまで進んでいるのでしょうか。 圏央道の栄IC・JCT。戸塚方面と藤沢方面、釜利谷方面が接続する(画像:国土交通省)。 【画像】超便利!? これが圏央道「横浜区間」ルートと工事状況です(30枚以上)  圏央道は、東京湾アクアライン千葉側の「木更津JCT」から、ぐるっと東関東道・常磐道・東北道・関越道・中央道・東名高速をつなぎ、最終的には横浜市の横浜横須賀道路の「釜利谷JCT」まで、ほぼ一周つながる計画になっています。  そのなかで、今もつながっていないのが千葉区間と横浜区間です。千葉区間は「2026年度に全通」という見込みが出ていますが、横浜区間はまだその見込みがありません。  圏央道は現在、海老名から茅ヶ崎まで下りてきて、新湘南バイパスに合流し、藤沢ICで国道1号に直通しています。  計画ではそこからさらに高速道路が伸び、横浜横須賀道路の釜利谷JCTへ直結。首都高湾岸線まで1本の高速道路ネットワークでつながることとなります。  完成すれば、東名・新東名方面から横浜市内へ、悲願の「信号ゼロ」道路が誕生することとなります。  もちろん東名高速が横浜市内を通っていますが、手前の大和市エリアや横浜町田・横浜青葉といった大渋滞ポイントを抱え、機能不全に陥っています。  もうひとつ横浜市内を貫通する「国道1号」も、昔ながらの2車線道路であるほか、交通集中でやはり機能不全の状況。需要に対して圧倒的に道路容量が足りていないため、圏央道の横浜直結は悲願とも言える計画です。  藤沢ICで地下へもぐると、約7km先の「栄JCT・IC」までノンストップ。あっという間にJR大船駅北側まで出てしまいます。  そこからさらに約6km東進。「公田笠間トンネル」(1.7km)を抜けて「公田IC」があり、「桂台トンネル」(1.4km)などを抜けて釜利谷JCTで横浜横須賀道路へ直結する形です。基本的にトンネルが主体です。  なお支線ルートとして、国道1号の「戸塚IC」から栄JCTへつなぐ約2kmも同時整備されます。こちらは基本的に高架区間です。  この支線ルートも、「横浜市内の信号ゼロの東西軸」としても重要な役割を果たします。これまでまともな道路がほぼ皆無なため、保土ヶ谷バイパスに交通集中し、やはり機能不全に陥っていました。首都高横浜北西線の開通で多少は緩和されたものの、南部エリアはいまだ「東西軸空白地帯」となっています。戸塚〜横浜横須賀道路はその突破口となることが期待されています。  さて気になる進捗ですが、藤沢IC〜栄JCTをノンストップ直結する、5.6kmもの長大地下トンネルの掘削工事が続いています。  上下線計2本のシールドトンネルのうち、横浜行き車線トンネルが、2024年9月に掘削完了。工事はようやく折り返し地点を迎えたところです。  2本目のシールド掘削開始の準備は具体的にどこまで進んでいるかというと、マシンをセッティングし、作業構台を設置し、初期掘進用ホース・ケーブル設置の段階へ至っています。  戸塚IC〜栄JCTは高架区間で、橋脚が現地にニョキニョキと立ち並び、地上区間でも工事ヤードが姿を見せています。  栄〜公田の「公田笠間トンネル」では、シールドマシン「ほりまる」が栄から掘進開始し、公田側に到達。2024年10月から折り返して、2025年5月7日時点で、すでに1724mのうち1250mが掘り終わっています。  公田〜釜利谷の「桂台トンネル」では、シールドマシン「もぐるん」が、2024年11月に2本とも掘削完了しています。

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