本当は防御率6点台?佐々木朗希の「詳細データ」に厳しい数字

xERA6.11、FIP6.17と投球内容で苦戦  逸材が苦しんでいる。ドジャース・佐々木朗希投手は9日(日本時間10日)、敵地ダイヤモンドバックス戦に先発。大量援護がありながらも、5回を投げ切れず4.0回5安打5失点で降板した。防御率も3点台から4.72へ悪化。もっとも、データ上はさらに成績が悪かった可能性を示唆している。  MLBでは、スタットキャストに基づいた詳細なデータも重視されている。例えば現在の成績は悪かったとしても、打者なら打球速度やハードヒット率が優秀な選手は今後復調する可能性が高く、投手も同じことが言える。逆に“内容”よりも成績がいい選手は今後揺れ戻しがくるリスクもある。  佐々木に関しては、これまでの成績が実はかなり“幸運”だったと見ることもできる。4月12日(同13日)のカブス戦から4登板連続で防御率は3点台にとどめた。しかし、打球初速や角度、与四球や奪三振などを基に算出される防御率「xERA」は実はずっと5点台で、かなり運が良かったのだ。  実際に佐々木の投球を振り返ると、4月12日(同13日)のカブス戦は3回2死満塁で大飛球を許した際、パヘスがホームランキャッチを見せたのは記憶に新しい。パヘスは19日(同20日)の敵地・レンジャーズ戦、26日(同27日)のパイレーツ戦でも本塁打キャッチを披露。先のダイヤモンドバックス戦でも好守を見せている。いずれも抜けていたら大量失点だっただけに、これまでの成績もバックに助けられていたのは間違いない。  果たして、佐々木の「xERA」は6.11に達し、30投球回以上ではメジャーワースト7位となっている。また、投手がコントロールできる奪三振・与四球・被本塁打を基に算出する疑似防御率「FIP」も6.17。打球内容、投球内容を評価する指標でもかなり厳しい数字が並ぶ。  日本球界で活躍した剛腕の姿は、少なくともメジャー1年目の序盤は見せられていない。デーブ・ロバーツ監督は速球の制球力を課題に挙げる中、果たして佐々木は本来の投球を取り戻し、チームに勝利をもたらすことができるだろうか。(Full-Count編集部)

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