夕夜に「無灯火」で走っているクルマが「いまだに存在する」ワケ 知らせる方法は? 実は法律も変わった!

実際どうなのか  夕方から夜に掛けてクルマを運転していると、無灯火の状態で走行する対向車とすれ違うことがあります。気がつかないものなのでしょうか。またドライバーに知らせる方法についても考えてみました。 画像はイメージ  あくまでも感覚値ですが、無灯火で走行しているクルマのドライバーは「故意に行っているというより、無灯火であることに気づいていない」印象を受けます。 【画像】「えっ…!」これが高速道路で「絶対やってはいけない」行為です!(30枚以上)  周囲が明るい市街地だと、無灯火で走っていても案外気がつかないのかもしれません(当事者もまさか自分が無灯火で走行しているとは思っていない可能性が高い)。  さらに、自発光式メーター(オプティトロンメーター)の普及により、暗闇でもメーターパネル内だけは明るく点灯してしまい、結果として無灯火だと気がつかないこともあるようです。  では、無灯火で走行しているクルマのドライバーに「無灯火ですよ」と知らせる方法について考えてみましょう。  走行中に対向車から無灯火のクルマが走ってきた場合、パッシングや、ヘッドライドのオンとオフを繰り返すことで無灯火であることを知らせる方法があります。  この際、上記の方法では気づいてもらえないことがしばしばあります。  そこで安全に配慮しつつ、無灯火で走行する対向車のドライバーに視線を送り、口パクで「ラ・イ・ト(あるいはむ・と・う・か)」と知らせてみる方法もありです。  ここで対向車のドライバーと目線があえば気づいてもらえる可能性が高いでしょう(相手のドライバーが驚くかもしれませんが)  また、後続のクルマが無灯火であった場合、信号待ちなどで停車できたタイミングでクルマを降り、周囲の安全を確認しつつ、ドライバーに直接「無灯火であること」を伝えるしかなさそうです。  後続車のドライバーも、前を走るクルマから突如人が降りてきて、しかも自分の方に向かってきたら相当に焦るはずです。  しかし、無灯火であることを伝えれば、相手のドライバーもこちらの意図を理解し、感謝される可能性が高いです。  無灯火や、ヘッドライト点灯のタイミングが遅いドライバーなどへの対策として国は自動車メーカーに対して「オートライト機能の義務化」を行いました。        2016年10月に道路運送車両の保安基準が改正された際、2020年4月以降に発売されるニューモデル(乗用車)にはオートライト機能の搭載が義務づけられています。  具体的には「乗車定員11人以上の旅客自動車および車両総重量3.5t超の貨物自動車」については、新型車の適用時期は2021年4月から、継続生産車は2023年10月からとなっています。  ちなみに上記以外のクルマ(2輪自動車、側車付き2輪自動車、3輪自動車、カタピラおよびそりを有する軽自動車、大型特殊自動車 小型特殊自動車並びに被牽引自動車を除く)は、新型車の適用時期が2020年4月から、継続生産車は2021年10月からとなっています。  それ以前に生産・販売されたクルマについてはオートライト機能が搭載されていなくても問題はなく、車検や法定点検時においても、クルマのオーナーが対応することはありません。  また、2024年4月に以前に生産・販売されたクルマですでにオートライトが装備されている場合においても、ユーザーが対応することは特にありません。  さらに、2024年4月以前とそれ以降では、オートライト機能に定められた保安基準に違いがあります。  2024年4月以前は「点灯時の周囲の照度」「点灯時の応答時間」「消灯時の周囲の照度」「消灯時の応答時間」について明確な基準はありませんでした。  しかし、2024年4月以降は「点灯時の周囲の照度:1000ルクス未満」「点灯時の応答時間:2秒以内に点灯」「消灯時の周囲の照度:7000ルクス以上」「消灯時の応答時間:5秒以上300秒以内」と、明確な基準が設けられています。  このように、ドライバーがその都度操作しなくとも、自動的にヘッドライトを点灯してくれるオートライト機能の普及は歓迎すべきことだといえます。  例えば昼間であっても、トンネル内や屋根付き、あるいは地下のショッピングモールの駐車場などであっても、クルマに搭載されたセンサーが感知すれば、自動的にヘッドライトを点灯してくれます。  ただしオートライト機能が装備されていても、「OFF」のモード(車種によっては設定あり)を選択した状態で夕方や夜間などに走行すれば、やはり無灯火になってしまうので注意が必要です。  例えオートライト機能を装備しているクルマでも油断は禁物です。  きちんと「AUTO」モードになっているか、走行前に確認する必要がありそうです。

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