社民党都連「崖っぷちから脱却するような力強い運動する」…都議選2025各党責任者に聞く

社民党都連 青山秀雄代表    ——8年ぶりに都議選で候補者を擁立する。  「小さな政党になり、候補者を立てられない状況が続き、支持者をがっかりさせていた。今回、中央区で候補者を出せることになったので、全力を挙げて議席を獲得し、厳しい党勢の復活につなげたい」  ——小池都政の評価は。  「評価できるのはシルバーパスの販売額引き下げと、学校給食費の無償化くらいだ。だが、給食費の無償化は区市町村と事前に調整せずに突然発表したため、多摩地域では当初実施できない自治体も出るなど格差が生じた。パフォーマンス先行の都政は問題だ。財政は豊かでも、一人ひとりの暮らしは厳しい。庶民に目を向けず、企業優先の政策も目立つ」  ——暮らしと平和が一番だと一貫して訴えている。  「私たちは常に弱い人の立場に立ち、活動している。今の都政に足りない点でもある。東京は家賃が高いなか、非正規で働く人が多い。都は、最低賃金を独自に1500円まで引き上げるべきだ。物価高で年金だけでは生活できない人は多いので、水道料金の減免など、暮らしに直結する支援も訴える。また、小池知事は関東大震災時に虐殺された朝鮮人の追悼集会に出席せず、追悼文の送付も取りやめた。都の平和の取り組みへの信頼を揺るがす行動であり、看過できない。転換を求めていく」  ——他党との連携は。  「昨年の都知事選で蓮舫さんを応援した時の枠組みを生かし、リベラルの候補者を応援する。街頭に立つと、『いま社民党が頑張らないでどうするんだ』という声をいただく。『崖っぷち』から脱却するような力強い運動をしていきたい」(松下聖) ◇  社民は2001年に当時の現職が引退して以降、都議会で議席を有していない。今回選では9日現在、中央区で1人を公認している。

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