【室屋義秀のレクサスが福島の空を舞う】エアレースXのPVに大興奮!空の祭典『ふくしまスカイパークフェスタ2025〜春〜』開催

目の前で展開するエアロバティックに大興奮 福島駅からクルマで30分ほどの場所にある『ふくしまスカイパーク』。ここは2019年まで開催された『レッドブル・エアレースワールドチャンピオンシップ』で2017年にアジア人初のワールドチャンピオンとなった室屋義秀選手と、共創活動を行っている『レクサス・パスファインダー・エア・レーシング』(以下、LPAR)のホームグラウンドだ。 【画像】ふくしまスカイパークフェスタ2025〜春〜に登場した室屋義秀選手の『レクサス』! 全28枚 ここでゴールデンウイーク初日の4月29日に開催された『ふくしまスカイパークフェスタ2025〜春〜』は、航空ファンにはたまらないコンテンツが満載のイベントだった。 4月29日に、『ふくしまスカイパークフェスタ2025〜春〜』が開催。 Taro Imahara TIPP まず、室屋選手によるスペシャルエアショーは、ギャラリーの目の前を滑走して離陸した飛行機が、空中で宙返りや切りもみ、スピンなど、さまざまなエアロバティックを行う。 かと思えば超低空で目の前を飛び去るなど、迫力は満点でギャラリーは大興奮! また、モーターグライダーや福島県消防防災ヘリコプターのデモフライトなども行われた。 室屋選手はエアレースのデモフライトも行った。これは後述する『エアレース X』のコースをレースと同じようにフライトするもの。ギャラリーの目線よりわずかに高い20mくらいの高度から上空数百mまで、エアロバティックより速いスピードで鋭いターンや宙返りを行う、まさに『3次元のジムカーナ』だ。フライトを終えてコクピットから降りる室屋選手を、ギャラリーは万雷の拍手喝采で迎えた。 会場には、セスナ機などの展示やコクピット見学、福島の味や魅力を体感できるスイーツやジュース、お酒などの展示販売、キッチンカーによるグルメ&スイーツ販売やチャリティオークションなども行われ、家族で楽しめるコンテンツが充実。そしていよいよ、メインイベントである『エアレース X』開幕戦のパブリックビューイングが始まった。 バーチャルのパイロンを認識しての驚異的なフライト エアレースは2023年からバーチャルを活用した『エアレース X』となり、2024年には初のシリーズ戦として、室屋選手が初代チャンピオンに輝いた。 レッドブル・エアレースと同様、コースに設置されたパイロンによるゲートを通過してスラロームや旋回、宙返りなどを行ってタイムを競うのだが、最大の違いはパイロンがバーチャルであること。しかも同じコースで競い合うのではなく、自分のチームの拠点(室屋選手なら、ふくしまスカイパーク)で飛行し、タイムを計測する。 2024年に『エアレース X』は初のシリーズ戦として開催。室屋選手が初代チャンピオンに輝いた。 Taro Imahara TIPP コロナ禍で、選手が集まらなくてもレースができ、またギャラリーもウェブサイトなどで観戦できることから、この形式でエアレース Xは開催されている。 パイロンが立っている(であろう)場所は地上にポイントされているが、そこにパイロンがあると認識してスラロームやターンを行うのは、かなり至難の業だ。そこで予選(最低1本、最大2本)、準々決勝、準決勝、決勝と4本のフライトを行う。各フライト前には大会側にオンラインで申請し、申請後90分以内に飛行し、データを提出しなければならない。 天候や気象条件などを考慮し、タイムは各選手がイコールコンディションになるように調整される。予選のタイムを元に、準々決勝→準決勝→決勝および3位決定戦と、各ラウンド1対1のノックアウト方式で本戦は展開される。 2025年シーズンは、この4月29日が開幕戦で、第2戦は7月、第3戦は9月、第4戦は10月(予定)に行われ、トータルでチャンピオンが決定する。 今回のコースは長さ約800mで、2本のパイロンでセットされたゲートが5ヵ所。そこで指定されたターンやスラロームを行うので、通過ゲートは14ヵ所。そんなテクニカルなコースを約1分で飛び巡る。 予選を2位で通過した室屋選手は、準々決勝、準決勝と順調に勝ち進み、決勝に臨んだ。決勝の相手は南アフリカのP.デビッドソン選手。序盤は室屋選手が先行したが、後半で逆転され室屋選手は惜敗した。 それでも、会場でパブリックビューイングを観戦したギャラリーたちは室屋選手に惜しみない拍手を送り、次戦の巻き返しに期待していた。 レクサスとの相乗効果で進化するエアレース機 パブリックビューイング観戦後、室屋選手がギャラリーの前に登場。「最後のターンで、デビッドソン選手にギリギリのラインを決められた」と悔しさをにじませながらも、次戦への手応えをつかんでいたようだ。 開幕戦に向けた機体の改良では、垂直尾翼下の尾輪を小型化して空気抵抗を減らし、期待の効率性を高めた。またレクサスの先進センサー技術を搭載して、エンジンのミクスチャーやスロットルなどの状態をリアルタイムで把握でき、短時間で最大効率の状態を維持してレースフライトに臨めるようになった。 「機体も操縦も、まだ改良の余地と伸びしろがあると感じています」と室屋選手。 Taro Imahara TIPP しかも、開幕戦は様子見ということもあり、改良点は抑えめ。第2戦に向けては、空力面でのアップデートが予定されている。 LPARの中江テクニカルコーディネーターは具体的にはコメントしなかったが、どうやらウイングレット(主翼両端に付けられた翼端板)の形状を変更するようだ。 また、エアレース機で用いられているヘッドアップディスプレイや人間工学を重視したシートなどは、将来的にはレクサス車にビスポークの形式でもいいから反映させたいと中江氏は語る。LPARによって、エアレース機とレクサス車が相乗効果で進化していくことに期待しよう。 「機体も操縦も、まだ改良の余地と伸びしろがあると感じています。フライトの解析は既に始めており、次はさらに精度を上げていきます。2024年も開幕戦を落としてから巻き返したので、今年もここからだと思っています。なんといってもファンがいてこそのエアレースですから、これからも応援よろしくお願いします」と熱く語る室屋選手。 7月6日に開催される、第2戦が早くも楽しみになってきた。

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