生活に欠かせないお米や卵など食品の値上げが今月も続いています。家庭ではどのように節約をしているのか、食費を浮かせるスーパーでの「お買い物のルール」についてみなさんに聞いてきました。 ◇ 9日、都内のスーパーを訪ねました。 「この値段でこのグラムだったら、私だったら買いだなと」 物価高の中、自社ブランドの食品57品目を期間限定で値下げ。その“値下げ品”を狙って来たという人もいました。 また、メモを見ながら買い物している人がいました。 ——区切っているのは 「売り場です」 店や売り場ごとに買いたいものを整理していたのです。 「セールがあっても、ポイントを考えると『あっちの方が安い!』とやめたり」 家計の見直しについて聞いたアンケートでは、「食費」が70%を超えて第1位です。 【見直したい家計の項目 食費72.8% 日用品42.9% 水道光熱費42.1% 出典:くふう生活者総合研究所(2025年3月調査)】 そこで、“食費を浮かす”マイルールを買い物の達人たちに聞きました。 ◇ 70代で1人暮らしの達人の“マイルール”は—— 1人暮らし(70代) 「ちょっと買うと2000円超すからなるべく買わないように」 毎回、自分が決めた予算を厳守しているといいます。 1人暮らし(70代) 「こんだけ魚あってもさ」 ——野菜も高い 1人暮らし(70代) 「高い。手にとってもきょうは高いなと思ったらやめる」 値段が高いものには脇目もふらず… 1人暮らし(70代) 「チンゲンサイ100円だと割と安い。だけど、きょうはごめんなさい」 ——2袋100円 1人暮らし(70代) 「そうか、2袋だったか。私チンゲンサイ好きなのね。ニンニクと塩炒めにするとおいしい」 安いものを見つけ手のひら返しもありました。 買い物に関する意識調査では、「予算を決める」人は36.1%です。(アルファ調べ) 次の達人は、食べ盛りの高校生が2人いて、食費は5万円です。 その“買い物術”は—— 食費5万円、4人暮らし(50代) 「おなかがすいていると、ついお菓子とか余計なものを買っちゃう。そうすると出費が増えちゃう」 空腹時を避けてお買い物、だけではありません。 ——カートとかは 食費5万円、4人暮らし(50代) 「使わない。カートを使っちゃうといっぱい買っちゃう」 カゴが重くなってもカートを我慢します。 次の達人は、3人家族で食費は6万円です。野菜だらけのカゴにも達人の“買い物術”が凝縮されています。 食費6万円、3人家族(50代) 「ここは野菜と果物メイン。お肉とお魚は別のところに。“かけもち”でいきます」 食材ごとにスーパーを使い分ける“回遊型”でもあり… 食費6万円、3人家族(50代) 「メニュー決めています、1週間分」 ——無駄なものは 食費6万円、3人家族(50代) 「買わないで、そこはスルー」 1週間分メニューを決めて、無駄なものは買わない“計画型”。お肉の前を通っても、手にとる動きは全くなく、スルーしていました。 食費6万円、3人家族(50代) 「余計なもの買わないように」 動きにも迷いがないので、“時短”にもなるといいます。 買い物に関する意識調査では、「計画的に」が44.6%、「その場で決める」が35.5%となっています。(アルファ調べ) ◇ 他の人たちにも聞きました。 食費月5万円、4人家族(50代) 「ひととおり回ってから安いものを買うので戻ろうかなと。めっちゃ買い物時間かかる」 安いものを探して売り場を2周しました。 そして、多くの人が活用していたのが、お得情報満載の「チラシ」です。 食費約5万円、4人家族(30代) 「LINE広告登録しているので、それで見るし。レジのところにカレンダーのっている、毎月の」 「肉安いとか、牛乳安いとか、アイス半額とかそういうの狙ってきたり」 賢いチラシの“読み解き方”を売る側に聞いてみました。 スーパーマーケットセルシオ和田町店 鶴田英明店長 「写真が入っているところ。画像貼り付けるのってけっこう手間だったりする。この商品にかける思いというか、画像が入っているのは。安いよってことかもしれない。採算度外視で出しているのもたくさんありますね」 街のみなさんの買い物術。週末、試してみてはいかがでしょうか。