ウェーバーを経てFAとなる公算大 　タイガースは7日（日本時間8日）、前田健太投手のリリースを発表した。日米通算165勝を誇る37歳は、ウェーバー経由でメジャーの他球団に移るという可能性は残している。しかし、米メディアは「獲得する球団は出てこない」と厳しい評価を下している。 　前田はドジャース、ツインズを経て2024年に2年2400万ドル（約34億8700万円）でタイガースに加入。今季は先発ローテーションに入れず中継ぎスタートとなり、7試合登板で0勝0敗、防御率7.88と苦しんでいた。1日（同2日）にメジャー出場前提の40人枠から外す措置（DFA）となっていた。 　契約解除を受け、米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」のアンソニー・フランコ記者は「リリースは予想できたことだ」と指摘。他球団は前田をウェーバー経由で獲得することが出来るが、その場合は残り契約1000万ドル（約14億3600万円）を支払う必要がある。この金額を負担するのは現実的でないとみられ、フランコ記者は「獲得に現れる球団はもちろん出てこない」と断じた。 　ウェーバーを通過してFAとなった場合、メジャーの他球団は最低保証年俸（76万ドル、約1億900万円）で獲得することが可能になる。フランコ記者は「手堅い先発投手を補強したと思ったが、タイガースに移籍した瞬間急落した。去年は112回1/3を投げ、防御率6.09を許し、途中でローテーションの座を剥奪された」と酷評。「今シーズンは救援投手として重要度の低い場面で起用されていたが、8回を投げ8失点と内容が改善することはなかった」と記し、前田が厳しい立場にあることを強調した。 　日本では広島の9年間で97勝を挙げ、メジャーでも2020年にサイ・ヤング賞投票2位に入るなど、通算68勝を記録した前田。日米通算200勝まで残り35勝となる中、その去就が注目される。（Full-Count編集部）