【eスポーツからモータースポーツへ】マツダが導くバーチャルからリアルへの道!

グラスルーツレースの維持、発展に努めてきた マツダのモータースポーツ史を紐解くと、1960〜1990年代は商品ラインナップおよび技術力の高さをアピールするために世界ラリー選手権やル・マン24時間レースに挑んできた。 【画像】グラスルーツレースを20年以上継続!マツダのモータースポーツ『草の根』活動 全18枚 2000年頃からは『Zoom-Zoom』というブランドコンセプトを掲げ、ユーザーに心ときめくドライビング体験を提供する商品造りを目指し、『グラスルーツレース』に軸足を置くようになった。 2025年のスーパー耐久ST-5クラスに参戦するマツダ・スピリット・レーシング・ロードスター。 マツダ グラスルーツとは、 参加型、一般大衆、草の根のことで、マツダは20年継続したグラスルーツレースを大切にする姿勢を2021年以降も継続。その維持、発展に努めつつ、同時に将来技術への挑戦、市販車へのフィードバック、人材および技術を鍛えることを進めてきた。 Zoom-Zoomを旗印として、マツダはユーザーにモータースポーツへの参加の機会を提供し続けているが、その中心となったのがロードスターだ。 現在、技量レベルやニーズに応じた走る場として、『ロードスターパーティレースIII』、『マツダファン・サーキットトライアル』、『マツダファン・エンデュランス』(通称マツ耐)といった愛車で参戦できるコンテンツを複数用意している。 その一方でマツダは技術開発、人材育成、未来への挑戦などを目的としてモータースポーツにおけるワークス活動も展開しており、スーパー耐久シリーズのST-Qクラスで、ガソリン代替のカーボンニュートラル燃料と軽油代替のバイオディーゼル燃料で走るマシンを投入している。 2021年にマツダ・スピリット・レーシングが発足 マツダが大切にしている走る歓びを提供する参加型グラスルーツレースと、ワークス活動の場となるファクトリーモータースポーツをつなげるものとして、2022年に誕生したのが『倶楽部マツダ・スピリット・レーシング』だ。『共に挑む』というスローガンのもと、ユーザーと一緒にマツダ車を取り巻く世界が盛り上がっていくことを目指している。 モータースポーツをより身近な存在として気軽に楽しんでもらうことをテーマにしているこの倶楽部は、2021年に発足したモータースポーツサブブランド、『マツダ・スピリット・レーシング』の活動を軸にしている。 筑波サーキットで開催されたリアルサーキット体験会の様子。 マツダ その活動は、『チーム・マツダ・スピリット・レーシング』としてモータースポーツに参戦。グラスルーツレースだけでなく、何とeスポーツからもスーパー耐久シリーズへのステップアップを目指せる『マツダ・スピリット・レーシング・チャレンジプログラム』の展開で、2025年もふたつのプログラムが用意された。 『チャレンジプログラム-1』は、スーパー耐久シリーズへの道で、『チャレンジプログラム-2』はバーチャルからリアルへの道だ。 前者はロードスターパーティレースIIIのジャパンツアーシリーズや富士チャンピオンレースロードスターカップからスーパー耐久シリーズのドライバーとして昇格する流れで、後者はeスポーツからレースのエントリークラスとなるマツダファン・エンデュランスに参戦するスキームとなる。 オンライン大会の上位入賞者がレースの世界へ マツダは2022年から、『マツダ・スピリット・レーシングGTカップ』として独自のオンライン大会を開始。 リアルドライビングシミュレーターのグランツーリスモ7を使用するこの大会で、上位に入賞した優秀なドライバーにリアルモータースポーツ挑戦の機会を提供してきた。 事業説明会で登壇した、ブランド体験推進本部でモータースポーツ体験を担当する後藤憲吾氏。 高桑秀典 2022年に約6000名、2023年に約7500名、2024年に約9000名が参加し、初年度が18名、その後の2年間は27名ずつが上位入賞者として選出された。 倶楽部マツダ・スピリット・レーシングのチャレンジプログラム2025においても注目すべきはバーチャルからリアルへの道で、『リアルサーキットエクスペリエンス2025 in筑波サーキット』と銘打った1泊2日の走行体験にて27名から4〜8名に絞り込み、7月以降のマツ耐に2〜3戦参戦する予定となっている。 このスキームが可能となった背景には、ゲーム機および関連機材の進化でリアリティが大幅に向上したこと、ネットワークの発展で対戦型ゲームが世界規模で大幅に進化したこと、コロナ禍でオンラインゲームが急激に発展したこと。 そして、安全、安心でコストのかからないドライビングシミュレーターの人気が拡大したことなどが関係しており、若者の間でもリアルモータースポーツ関心層が増え、eスポーツが根付いたことも追い風となっている。 モータースポーツの裾野を拡げていくことで、走る歓びを知る人が増えるはずだ。

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