トム・クルーズが来日 アクションシリーズ最新作をプロモーションのため

 エンターテインメント界を代表するスーパースター、トム・クルーズ。彼のキャリアを象徴するアクションシリーズの最新作『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』のプロモーションのため、トムが3年ぶり・通算25回目の来日を果たした。7日に都内で行われた記者会見で、「約30年もシリーズが続くと思っていましたか?」と問われた彼は、率直な思いを語った。 【画像】そのほかの来日記者会見時の写真  「もちろん、こんなに長く続くとは思っていませんでした。でも、続けたいという希望はありました」  そう答えたトムは、自身のキャリアとシリーズの歩みを重ねるように、当時を振り返った。  「『トップガン』(1986年)を作ったときもそうでした。多くの人がすぐに続編を望みましたが、私はまだその準備ができていないと感じていました。俳優としてもストーリーテラーとしても、もっと成長が必要でしたし、映画という言語を深く理解したいと思っていたんです」  そもそもの転機は、18歳の頃。パラマウントのプロデューサー、シェリー・ランシング(のちにハリウッド・スタジオ初の女性社長)との出会いだったという。  「彼女は私の映画に対する情熱を理解し、強くサポートしてくれました。映画をプロデュースしたいと考えるようになったタイミングで、パラマウントの作品リストを見て『ミッション:インポッシブル』を映画化したいと伝えたんです。周囲には“テレビシリーズをなぜ映画に?”と驚かれましたが、私は挑戦したかった」  1996年の第1作『ミッション:インポッシブル』でトムは初めてプロデューサーに挑戦し、監督の起用にも関与。全米年間興行成績第3位を記録するヒットとなり、続編の製作が決まった。  「2作目、3作目と進めていく中で、観客が何を楽しんでくれているのか、自分は何を伝えたいのかを常に問い続けました。そして、クリストファー・マッカリーと出会い、彼と共に、自分たちの本当にやりたい方向に作品を進化させることができたんです」  マッカリー監督とは『ワルキューレ』(2008年)で意気投合。シリーズ第5作『ローグ・ネイション』(2015年)から最新作まで、4作連続でコンビを組んでおり、その間に『トップガン マーヴェリック』(2022年)も大成功させている。  トムのようなスターが出演すれば作品は成功する、という考えに対して、トム自身はきっぱりと否定する。  「スターが出演しているからうまくいく、とは限りません。物語やキャラクターがきちんと機能していなければ意味がない。“うまくいく”なんて言葉は、自分には禁句です」  そして、シリーズの進化において不可欠な存在となったマッカリー監督に、深い感謝の言葉を贈った。  「彼の物語構成に対する理解力、1シーンごとに全力を注ぐ姿勢が、この作品をここまで引き上げてくれました」  さらにトムは、「話が長くなってごめんなさい」と前置きしつつ、思いの丈を続けた。  「“プレッシャーは特権”という言葉があります。プレッシャーを感じられる立場にいられること、それ自体がありがたいことなんです。私はこのシリーズを続けたいと本気で願い、そして1作ごとにより良いものを目指して努力してきました」  そうしてたどり着いたのが、シリーズ第8作となる『ファイナル・レコニング』。長年にわたる挑戦の積み重ねが、今作に結実している。  トムは、『卒業白書』(1983年)、『トップガン』、『ハスラー2』(1986年)、『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』(1994年)など、これまでの代表作に触れながら、「私は常にジャンルの歴史を学び、それをどう作品に生かせるかを考えてきました。今、ここにいることが夢のようです」と映画人生を振り返り、最後にこう語った。  「私にチャンスをくれたすべての人に感謝しています。18歳のときから映画を作り続けてこられたのは、観客の皆さんのおかげです。本当にありがとうございます」  この日の記者会見には、トムのほか、ヘイリー・アトウェル、サイモン・ペッグ、ポム・クレメンティエフ、グレッグ・ターザン・デイヴィス、そしてマッカリー監督も登壇。  さらに会見終了後には、5月23日の日米同時公開に先駆け、5月17日から22日までの6日間限定で日本先行上映が行われることが発表された。シリーズ集大成とも言える本作を、世界に先駆けて体験できる機会となる。

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