6日夜、埼玉県白岡市役所で火事があり、戸籍などを扱う市民課も焼けました。この火事で、市役所の窓口業務が終日休止となり、ゴールデンウイーク明けの市民生活に影響が出ています。 　　　◇ 7日午前1時すぎ。 記者 「白岡市役所の1階の窓から白い煙がたくさん出ています」 現場は埼玉県の白岡市役所。1階部分に煙が立ち込めます。すると、カメラが火の手をとらえました。 警察や消防によると、火は約6時間後に消し止められましたが、約1300平方メートルが焼けたといいます。 黒焦げになってしまった1階部分。天井は焼け落ち、上の階も壁が黒くなっていました。 市は、窓口業務を終日休止。それでも“連休明け”のため…。 記者 「事務所に用があった方でしょうか。職員の方に止められています」 白岡市民 「マイナンバーの電子証明書のパスワードが分からなくなって。5回間違えてロックされちゃった。ロックを解除するにはここに来るしかないとメッセージが出たので来ました」 ──表示が出たのはいつ？ 白岡市民 「ゴールデンウイーク中。ゴールデンウイーク明けを待ってきょうという感じ。待ってたのにという状況」 　　　◇ 埼玉県東部にある白岡市。人口は5万2000人ほど。その生活に関わる業務を担うのが、火事があった市役所です。 午前中に会見を開いた白岡市。 白岡市　藤井栄一郎市長 「防災拠点として機能しなければならない市役所で火災が発生したことは、大変遺憾でございます。この度は大変申し訳ございません」 どの部分が焼けたのか。詳細は分かっていませんが、焼けたのは「税務課」。そして、戸籍などを扱う「市民課」です。 ──焼けた書類や公文書は？ 白岡市　椎木隆夫副市長 「まだ調査がこれからなので、状況は把握できていません。コンピューターシステムに移行しているので、実際に書類としてどのくらい重要なものが置かれているかは申し上げにくい。戸籍に関しては厳重な部屋に格納している。そこに保管している戸籍がどうなっているかは現時点では判明していない」 そして、気になるのが出火原因です。 白岡市民 「なんで火災になったんだろう。だってきのうは休日だからお休みですよね」 市は…。 白岡市　椎木隆夫副市長 「4連休中に職員の出入りがあったと思われるが、職員の出入りを記録する帳簿も庁舎内にあった。正確な答えはできかねます」 現時点で分かっている出火当時に庁舎内にいた人は、2人の警備員。焼けた市民課と税務課近くの警備室にいたといいますが、最初に火事に気づいたのは外部の警備会社だったということです。 消防担当者 「通報状況は警備会社から連絡が入りまして、消防の指令センターから市役所の警備員の方に連絡し確認してもらったところ、白煙が出ていると確認」 そして、火の手が広がりました。警察などが、火事の原因を調べています。