「ラーメン王国・新潟」は気ままに電車でめぐっても見知らぬ街でおいしいラーメンに出会えます。今回の「ぶらり途中下車のラーメン」は長岡市の宮内駅と群馬県の高崎駅を結ぶ上越線。日本一の米どころを走る路線ですが、おいしいラーメンもたくさん待っています。 あまり見かけないビジュアル？ あまり見かけないビジュアルのチャーシューに中華料理の技法が生かされた動物系の濃い旨みが印象的なラーメンが看板です。 スキー場の中腹にあるお店 このラーメンが食べられるのは岩原スキー場の中腹にお店を構える岩原じょんのび温泉ホテル。 中国・黒竜江省出身の張さんが作る本格中華料理が評判のお店ですが、スキー場の中にあるいわゆるゲレ食でも本格的なラーメンを楽しんでほしいと去年から提供を始めました。 雪がないグリーンシーズンも週末を中心に営業しています。 麺類はチャーシューメンだけ 麺類は一つ、チャーシューメンだけです。 ということでまずはチャーシューを。 中国ではよく使われる牛のすね肉を、中国の数多の調味料を駆使して醤油ダレで味付けをして、圧力釜で40分煮込んで作ったものです。 肉感のある牛のうまみがあふれ、魅了されます。 チャーシューを支えるのは鶏ガラと豚の骨を火加減を調整しながら半日以上かけて、臭みを極限まで取り除き、旨みだけを際立たせた白濁としたスープ。 丼ぶりに注がれると、魚介の風味が隠れた特製の醤油たれと混ざり合い、良い香りが広がります。 そして牛肉のチャーシューが丼ぶりに並べられると完成です。 「お待たせいたしました、牛肉のチャーシューメンです」 トッピングはチャーシューを中心に味玉や季節によって変わる青菜が彩りと味わいをサポートします。 主役のチャーシューは牛肉の赤身の中にトロトロになったゼラチン状の筋がサシのように入っていて、赤身のうまみにジューシーさとやわらかい食感を加えています。 八角やシナモンなどの中国から取り寄せた調味料を染み込ませています。 白濁したスープは豚骨の髄と豚肉のうまみが味を作っていて、濃く深い第一印象ですが、さっぱりとした後味に誘ってくれます。 スープをまとって現れる麺は縮れた中太です。 動物系のコクがあるスープに負けない小麦の香りが強い麺で、噛み応えがよくモチモチの食感です。 リポート 「ほんわかした優しい味わいです。体がすごく喜ぶ味。豚肉のチャーシューよりエネルギッシュというかパワー感じますね。でも、この優しいスープにもすごくよく合っていて絶妙なバランス。ラーメンに合うんですね」 豚バラ肉を楽しむ「ル―ローハン」 そして、もう一つの看板は豚肉のおいしさが際立つ一杯です。 豚バラ肉を楽しむ丼ぶり「ルーローハン」。 台湾の一流料理人直伝の一杯で、本場台湾の味を再現しています。 豚肉は国産のバラ肉に加え、皮が付いたバラ肉の２種類が使われていて、皮付きの肉はツヤツヤです。 味付けは醤油や砂糖をベースにした企業秘密の調味料と専用の豚骨スープで甘辛く煮込まれています。 支えるのは南魚沼産のコシヒカリ。 台湾と新潟のおいしいコラボです。 このルーローハン、牛肉チャーシューの一杯とのセットなら味で満足、ボリュームでも満足。 チャーシューの旨みが心に残る、本格的な中華料理の技法が生かされたラーメン。 今シーズンはお店をリノベーションするため営業日が不規則なのでご確認を。 2025年4月24日「夕方ワイド新潟一番」放送より