「ラーメン王国・新潟」は気ままに電車でめぐっても見知らぬ街でおいしいラーメンに出会えます。今回の「ぶらり途中下車のラーメン」は長岡市の宮内駅と群馬県の高崎駅を結ぶ上越線。日本一の米どころを走る路線ですが、おいしいラーメンもたくさん待っています。 越語湯沢から岩原スキー場前へ 列車は住宅街を抜け両サイドに広がるスキー場を横目に進みます。 越後湯沢駅から4分、1つ先は「岩原スキー場前駅」です。 雪景色が広がる場所で、どんなラーメンに出会えるのでしょうか？ もつがたっぷりかけられたラーメン 旨みが閉じ込められたトロットロのもつ。 食べたい！そしてうまいに違いない！と思いますよね。 この名物の「もつ」がたっぷりとかけられたラーメンが看板です。 駅から足を延ばして道の駅へ このラーメンが食べられるのは、岩原スキー場前駅から少し足を延ばした国道17号沿いにある、道の駅・みつまたの食事処です。 新潟らしいお土産や地元食材にこだわった食事、さらに温泉など、湯沢町の魅力がぎっしり詰まった施設として11年前にオープンしました。 食事処の厨房では、もつ煮丼やもつ煮定食が次々と作られています。 多い日には一日50食もの「もつ煮」の注文が入り、まるで、もつ煮の専門店のようです。 地元の越後もちぶたの生の「もつ」を10回以上、ゆでこぼしながら臭みを取り、トロットロになったところで、企業秘密の調味料が数多使われた濃厚なみそで味付けをしていきます。 そして、麺とスープがスタンバイされ、さぁここから注目です。 大きなお玉で「もつ」を１杯、２杯、さらにオマケに、ちょこっと３杯目。 「もつ」のうまさがガツンと際立つラーメンが完成します。 もつ煮ラーメン完成 たっぷり盛られたもつ煮込み。 トロットロで臭みがなく「もつ」のうまみがしっかり主張する極上のラーメンです。 結構な量が顔を出していますが、これで驚いてはいけません。 驚いてはいけない もつは、スープの中にまだまだ隠れています。 テッポウやシロと呼ばれる腸の部分をはじめ、圧力釜で軟らかく煮込まれたばら軟骨など全部で5種類、合わせて250グラムと大盤振る舞いです。 内臓の様々な食感と味わいを直球で楽しめるようにと、もつ煮には野菜は一切入っていません。 鶏の甘みと濃厚なコクが際立つ味噌味のスープは、もつ煮込みをまるっと包み込む力があり、相乗効果でひと味もふた味も変化してびっくり！ 熱々のスープから弾力のある少し縮れた細麺をたぐり出し、いただきます。 甘みのある麺ともつの甘じょっぱさの組み合わせ、さすが看板メニューです。 豊岡えりなリポーター 「モチモチの『もつ』もいて、プリプリの『もつ』もいて、むちむちの『もつ』もいて、色々な食感がしっかり楽しめます。お肉おいしさがそのまま伝わってきます」 続いて「カレーチャーシュー」を 続いては、みそとスパイスが合わせられています。 「みそカレーチャーシューです」 カレー専門店のようなスパイスの強烈な香りが広がる一杯。 味噌に合うカレースパイスの組み合わせを作り上げた料理長渾身のスープは、鶏の旨みも手伝って本格的で複雑で強めの辛みが印象的です。 この一杯を彩る分厚くカットされたチャーシュー。 特製の醤油たれが中まで染み込んだ肉汁あふれる新潟県産豚肉のチャーシューをあぶって香ばしさを加えています。 豊岡リポーター 「スパイスの効いたいい香りともちろん辛みもしっかりあって、このみそのコクとまろやかさと合わさるとものすごい絶妙な旨みのバランスが生まれます」 もつ好きを感動させるほど名物のもつ煮がたっぷりかけられたラーメン。 ボリュームでも、おいしさでも、満足間違いなしです。 2025年4月24日「夕方ワイド新潟一番」放送より