今週は北海道の「１００年フード」をシリーズでお伝えします。 ２回目のきょうは、芦別のご当地グルメ「ガタタン」。 多彩なメニューも出てきているそうですが、どんな料理なのでしょうか。 アツアツなとろみのあるスープに、たくさんの具材が入ってボリュームたっぷり！ 芦別名物の中華風スープ「ガタタン」です。 提供しているのは、地元で５０年以上続く中華料理店。 昭和のレトロ感が残る店内には、ガタタンを目当てに連日、地方から多くの人が訪れるといいます。 （札幌から来た人）「寒かったんですけど温まって、大変おいしかったです」 昭和３０年代に芦別で誕生したガタタン。 古くから、炭鉱で働く人たちの冷えた体を温めてきたソウルフードです。 店主の佐藤春一さんです。 開店当初から変わらぬレシピで、伝統の味を守り続けてきました。 豚骨スープに野菜や魚介など１３種類の具材を入れて煮込み… （宝華飯店　佐藤春一さん）「これからとろみをつけます」 片栗粉でとろみをつけて、とき卵などをくわえると、名物のガタタンの完成です。 ガタタンは２０２５年３月に、国が世代を超えて継承していきたい「１００年フード」に認定されました。 （宝華飯店　佐藤春一さん）「いいことですね、日の目を浴びた感じ。ガタタンを愛してもらって広げてもらえたら」 一方、道の駅のレストランにはこんなメニューが… ラーメンの麺にアツアツのガタタンをたっぷりかけた「ガタタンラーメン」。 一番人気のメニューです。 さらに、タマゴをのせたチャーハンにガタタンを盛り付けた「ガタタンチャーハン」も。 店ではガタタンを使った５種類のアレンジメニューを楽しめます。 （記者）「１００年フードに認定されたが？」 （東京から来た人）「認定証があったので、興味を持って食べてみようかなと思った。なかなかあんかけチャーハンって普段食べられないのでおいしかったです」 （札幌から来た人）「初めての感覚であんもしっかりかかっていておいしい」 道の駅の土産物店では、家庭で楽しめるガタタンラーメンも販売しています。 観光協会はパッケージに「１００年フード」の公認マークを使用し、「全国にＰＲしていきたい」と意気込んでいます。 炭鉱の歴史とともに歩んできた芦別のガタタン。 変わらないふるさとの味は進化を遂げながら受け継がれています。