ハンドルに被せる「謎のカバー」何のため? 高齢者にも“人気のアイテム”使用する目的は? 装着したままで車検は通る? 注意すべきポイントとは

ドレスアップしつつ握り心地もアップ!?  クルマを長く乗れば乗るほどに、「ハンドル(ステアリング)」が傷んでボロボロになってしまいます。    運転するたびにしっかり握り、左右に回すのですから、劣化しやすいパーツとも言え、見た目が良くない上に、損傷の具合によってはハンドル操作に影響を及ぼすこともあります。 ドレスアップ効果もあるクルマの「ハンドルカバー」(画像:Photo AC)  とはいえ、エアバッグや各種スイッチなどが搭載されているハンドルを交換するのは、費用面から考えてもあまり得策とはいえません。 【画像】「えぇぇ!」これがハンドルカバーを装着する理由です!  そこで検討したいのが「ハンドルカバー(ステアリングカバー)」の装着です。昔からお手軽ドレスアップパーツとして人気の製品ですが、実は思った以上にメリットがあるようです。  都内のカー用品店スタッフにハンドルカバーについて聞いてみました。 「装着する目的としてはドレスアップ効果が大きいと思います。製品をハンドルに被せるだけでインテリアの雰囲気が変わりますし、数千円から買える手頃さも魅力です」  人気の商品は、装着することで純正よりも握る部分が太くなり、力を入れなくてもハンドル操作しやすくなるタイプとのこと。  材質は本革製、PVCレザー(合皮)、シリコンゲル内蔵、カーボン調樹脂パーツを併用したものなど多くありますが、パンチング加工された牛革製は定番かつ根強い人気となっているそうです。  またカラーは黒が一番人気ですが、パステル系なども一部の層に支持されていると教えてくれました。  また、現役整備士のT氏によると、若い人だけでなく、高齢者や女性ドライバーがハンドルカバーを装着するケースも多いと言います。 「年齢を重ねて握力の低下を気にする人は、ゴツゴツした純正状態よりも、ラバー素材などの柔らかい素材のほうが疲れにくいと感じるようです。  電気式はともかく、油圧式のパワステを採用するクルマの場合、ハンドルを重く感じる人もいて、ハンドルカバーを装着することでグリップ感も増すため、操作自体を軽く感じる効果があります。  サイズが合わずに操作中にズレたり、表面がツルツルしたカバーはお勧めできませんが、使用する人と素材や形状によって運転しやすいと感じる人も多いようです」  ほかにも、手汗をかきやすい人、肌が乾燥しやすい人も自分に合うハンドルカバーを装着すると運転しやすくなりますし、冬は冷たく夏は熱くて握りにくいといった場合も、シリコン素材やレザー素材のハンドルカバーが緩和してくれることも期待できそうです。  形状にフィットする製品であれば、むしろ装着することによるメリットのほうが多いと言えそうです。  メリットの多いハンドルカバーですが、デメリットはないのでしょうか。  気になるのは、装着したままで車検を通すことはできるのかということ。検査前に外さないといけないのでしょうか。 「走行中だけでなく緊急時に、運転者及び同乗者がぶつかって怪我をしてしまうような構造でもない限り、ハンドルカバーをつけたままでも車検は通ります。  ただ、最近人気のあるハンドルの左右部分に立体的な形状のグリップを装着するようなスポーツタイプは、危険と判断され車検NGな場合もあります」(T整備士)  事故などのアクシデント時、乗員に怪我をさせない柔らかな素材であること、クルマの純正ハンドルにピッタリとフィットするサイズであることをクリアしていれば、車検上は問題ないそうです。 ※ ※ ※  手軽にスポーティっぽさを演出したり、高級感をアップさせられるハンドルカバー。グリップ力が高まり、より繊細にコントロールできるようになるのであれば、愛車に似合うハンドルカバーを探すのも楽しそうです。

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