「ラーメン王国・新潟」は気ままに電車でめぐっても見知らぬ街でおいしいラーメンに出会えます。今回の「ぶらり途中下車のラーメン」は長岡市の宮内駅と群馬県の高崎駅を結ぶ上越線。日本一の米どころを走る路線ですが、おいしいラーメンもたくさん待っています。 新潟県民がこよなく愛するラーメン 甘さを感じるしっかり辛いクオリティーの高い一杯を、汗をかきながら笑顔で楽しんでいる人の姿が目立ちます。 新潟県民がこよなく愛する“あのラーメン”が人気です。 越後湯沢駅から歩いて2分。 去年7月に温泉街から駅の東口に移転した町中華の「新大蓮」。 麺類から本格的な中華料理まで揃いますが、オススメはマーボーメンです。 たっぷりの豚ひき肉に豆板醤をメインとした辛みが加えられ、炒めの工程に。 わずか数秒、頃合いを見て、ニンニクなどが駆使された特製の醤油を、おたまですくって投入。 ここで先代の父の時代から変わらない中華料理店ならではの鶏ガラだしのスープを無造作に投入。 そして間髪を入れずに豆腐にきくらげに青菜の具材たちが… 季節や気候に合わせて勘で調味料の分量を決めて味付けする技とこのスピード感。 あっという間にマーボー豆腐が完成。 中華料理歴30年の一流料理人の姿がありました。 丼ぶりで待つ麺にかけられると人気のマーボーメンの完成です。 人気のマーボーメン 「お待たせしました！マーボーメンです！」 豚ひき肉と絹ごし豆腐が固めのあんにまとめられ、麺の上にどっさりとかけられた一杯。 きくらげが入っているのは滑らかな口当たりの豆腐に、コリコリッとした食感を加えるためです。 あまり赤い色が目立たない一杯ですが、しっかりとした辛みとその辛みを包み込むような甘みがあり、そのバランスは絶妙です。 はやりの山椒のしびれはあえて加えず、昔ながらの辛みのマーボーメンは湯沢町で18年、地元の皆さんに絶大な支持を受けていて、ご主人はこの味わいに誇りを持っています。 麻婆豆腐をかき分けて現れるのは、少し縮れた中細麺です。 先代が気に入って使っていた同じ麺を大阪から取り寄せています。 リポート 「しっかり・はっきり・くっきりと味が濃いので、しょっからい感じがまたたまらないですね。あんも硬くて口当たりがものすごく心地いいです」 続いてのおススメは 続いてのオススメの一杯は、色とりどりの野菜に豚肉の炒め煮が主役です。 「お待たせしました！五目そばです！」 白菜、にんじん、きくらげなどの野菜をはじめ、豚肉やうずらの卵が彩る五目ラーメンです。 あんかけではありません。 澄んだ琥珀色のスープはごま油の香ばしさをまとっていて、中華のお店らしい鶏だしが効いたあっさりとしたしょうゆ味です。 野菜たちをかき分けて持ち上がるのは中細麺。 野菜のうまみ、穏やかで深みのあるスープ、そして甘みがある気持ちのよい食感の麺。 ３つのうまみが重なり合って多くの人の心をとりこにする一杯です。 リポート 「醤油のうまみに野菜たちの甘さがすごく溶け込んでます。スープから感じられます。しっかりうまみも感じられるし、後味もおいしいし、香りもいいし、いいですね」 中華料理の確かな技法が生きる味わい深いクオリティーの高い刺激の一杯。 フーフー言いながら食べたいラーメンです。 2025年4月24日「夕方ワイド新潟一番」放送より