Baseball5は「社会にマッチしている」 ジャイアンツアカデミーコーチが魅せられた理由

侍ジャパンでBaseball5代表コーチを務める中浜瑞樹さんが語る魅力とは  国際的なスポーツへ歩みを進めるBaseball5は、日本でも着実にその裾野を広げている。手軽に楽しめる野球型のアーバンスポーツであるBaseball5のイベントが4月19日から2日間、埼玉県加須市で開催された。『SANKO presents Baseball5 FRIENDLY GAMES in Kazo』と題したイベントに出場した1人が、Baseball5の日本代表コーチを務める中浜瑞樹さんだ。子どもたちの未来に寄り添い、野球の普及にも尽力する中濱さんは、ジャイアンツアカデミーで指導する一方で、Baseball5の第一線でも活躍を続ける。  日体大硬式野球部でプレーした中濱さんは現在、ジャイアンツアカデミーで子どもたちを指導する。バットもグローブも使わない手打ち野球の進化型であるBaseball5との出会いは、読売ジャイアンツ女子チームでプレーする田中美羽選手の言葉が始まりだった。 「田中さんが、もともとBaseball5のチームである5STARsでプレーしていて、日本代表にもなった彼女がジャイアンツでも『Baseball5をしたい』というのがきっかけでした」  2024年の第1回Baseball5日本選手権に「GIANTS」の監督という立場で携わった中浜さんは、同年の第2回アジアカップ、さらに第2回WBSCワールドカップで、「侍ジャパンBaseball5代表」のコーチを務めた。 野球少年たちにも広がるBaseball5の魅力  野球からBaseball5へ。「打撃での手で打つ感覚が初めは慣れなかった」と中浜さんは言うのだが、その競技性に引き込まれていった。 「出会うまでは、まったくBaseball5という競技を知らなかった。練習を重ねるにつれて、今は野球よりもハマっているんじゃないかというくらい。今も毎週、Baseball5のチームであるジャンク5さんや、桜美林大学Baseball5部さんにお邪魔して、個人的に練習をやっています」  圧倒的な「スピード感」がBaseball5の魅力だとも語る。また、世界で戦う中で感じることも多く、世界ランク1位のキューバには驚かされた。 「キューバの選手たちは1球に対する思いと意識がすごい。『楽しみながらやる』というのは、このスポーツの本質で大事なことだと思いますが、キューバ選手の真剣さ、試合に対する厳しさは国際大会を通じて感じる部分です」  Baseball5をとことん突き詰め、勝利への執念を見せる姿勢。日本のスタイルが、その「厳しさ」と合っているのかどうか。「日本はこれまで『プレーを楽しむ』というスタイルで勝ち上がってきたので、そこのバランスはこれから考えていきたい」とも言う。 Baseball5に「大きな可能性を感じています」  現在、中浜さんはジャイアンツアカデミーでも子どもたちがBaseball5に触れる機会を作っている。 「野球が得意ではない子も、Baseball5は楽しそうにやるんです。子どもたちだけで盛り上げてやってくれます。そういった面で、この競技に大きな可能性を感じています」 「どれだけ各地にBaseball5を広げていけるか」が重要だとも話し、昨年開催された秋田県でのBaseball5教室に参加するなど、魅力の伝道師となって各地をまわることもあるのだという。 「これからの社会にマッチしているスポーツだと思います」  まずは、手軽に誰でもどこでも楽しめるアーバンスポーツとして広く親しまれるスポーツにしたい。中浜さんたちの挑戦は続く。(佐々木亨 / Toru Sasaki)

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