ウィリアム皇太子は、チャールズ国王から英国王位を継承した場合、メーガン妃とヘンリー王子から殿下（妃殿下）の称号を剥奪する考えであると報じられたが「剥奪はできない」と米誌ピープルが３０日、報じた。 メーガン妃が親友で起業家のジェイミー・カーン・リマにギフトボックスを贈った際に「ＨＲＨ（Ｈｉｓ／Ｈｅｒ Ｒｏｙｙａｌ Ｈｉｇｈｎｅｓｓ＝殿下、妃殿下）」という表記を使用したことで王室の称号に関する議論が再燃しており、皇太子は国王を継承した際に夫妻から称号を剥奪することを示唆したという。 しかしこの問題に関する国王の権限は限られており、公爵位を剥奪するには議会の法案による立法措置が必要になるという。近年、君主または議会委員会に王室の称号を剥奪する権限を与える法案の導入について議論が交わされており「称号剥奪法案」はそのような権限を与えるために提案されたが、まだ法律として成立していないと同誌は報じている。そのため簡単には剥奪に至らない可能性があるという。 最近、メーガン妃は同誌に対し「サセックス」はヘンリー王子と、彼らの子供たちであるアーチー王子、リリベット王女と「共通の名前」であると語っている。 公法学教授で法廷判事でもあるグラハム・ゼリック氏は「現在、ヨーク公爵アンドルー王子などは、王室の公務を放棄している間は敬称を使用しないことに同意しているが、国王がこれを撤回する可能性があることは明らかであり、その決定は司法審査の対象にはならないだろう」と指摘している。 しかしヘンリー王子は生得権により「王子」でもあり、この称号は特許状によって授与され、通常は剥奪されることないだろうと同誌は報じている。
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