【上海＝田村美穂】香港有力紙・明報は３０日、中国四川省成都で、市民が公共の場で民主化を呼びかけたとして、男性（２７）が中国当局に拘束されたと報じた。 騒動挑発罪にあたる可能性があるという。 報道によると、成都の陸橋に４月１５日未明、「政治体制の改革がなければ民族の復興はない」と当局を批判し、「民主主義こそが（目指すべき）方向だ」と民主化を要求する垂れ幕が掲げられた。男性は垂れ幕の設置に関わったとされる。 米政府系メディアのラジオ自由アジア（ＲＦＡ）によると、男性は四川省沐川県出身で、成都の電子機器製造・販売会社に勤務していた。会社と労働争議中で、当局に支援を求めていたものの、取り合ってもらえなかったと伝えられている。 男性は垂れ幕の設置について、「１年かけて準備した。垂れ幕の存在を広めてほしい」などと知人らに事前に連絡していたという。
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