日本の“大動脈”東海道新幹線が30日、停電のため1時間半にわたって運転見合わせとなり、ビジネスやゴールデンウィークの観光の足が大きく乱れました。停電を引き起こしたのは1匹のヘビとみられています。 【画像】原因は「ヘビ」東海道新幹線が一時運転見合わせ　GWに“大動脈”ストップで混乱 ■“大動脈”ストップに「まさか」 新幹線の運転見合わせ。度々起きることではありますが、タイミングがタイミングだけに混乱は大きくなります。 名古屋に帰る予定 （Q.これからどちらに） 「昨日、名古屋から東京に来て、1泊2日で今日これから名古屋に戻る予定だったんですけど、東京駅に来たら新幹線の運転見合わせという情報を聞いてどうしようかなって」 （Q.どのくらい待っている） 「自分は午後6時に着いたのでまだ1時間くらい。ちょっとまだどうなるか分かんないです」 京都駅。茨城から旅行に来ていた夫婦に話を聞くと… 茨城に帰る予定 「マジで動かないの？」 （Q.当初は何時の便だった） 「19時16分に乗る予定なんです」 「東京まで帰る予定だったんですけど。これもうダメなんですかね？」 「そこからまた常磐線に乗って日立まで帰る」 （Q.せっかくのゴールデンウィーク） 「そうですね」 「まさかこんなところで起こるなんて思ってもみませんでしたね。どうしよう」 新大阪駅ではやはり万博帰りの人も巻き込まれていました。 子連れの女性 「万博に行ってきました」 （Q.どちらから来た） 「山口からいったん夫の実家の愛知に行く予定です。最後の最後でどうしようという感じなんですけれど、何とか帰れるといいな」 運転見合わせの原因は岐阜羽島と米原間の停電です。範囲は徐々に広がり、東海道新幹線の大部分の区間で列車の動きが一時止まりました。大阪旅行の帰りに運転見合わせに巻き込まれた人は…。 大阪旅行帰りの乗客 「10分〜15分くらい止まって、1回動き出してはまた止まり、こっちの電車も停電になった。前の列車が詰まったりしたら、そこから動けなくなるので。こっちがそんなに問題なくても帰れないんじゃないかというか、また時間がかかるんじゃないかと」■原因は「ヘビ」架線に絡まり… ゴールデンウィークに混乱を巻き起こした停電。その原因はヘビでした。JR東海によると、岐阜県大垣市内の線路の架線で全長100センチのヘビが絡まり、ショートを起こしたといいます。 京都駅にいた人 （Q.原因は停電だが、停電を引き起こしたのはヘビなんです） 「ヘビ、あのヘビ？」 （Q.ヘビのせいで電線がショートして停電したようです） 「しょうがないですけど」東京駅にいた人 （Q.ヘビがいた） 「そうなの知らなかった」 （Q.ヘビでショートしたが） 「超レアケース」 ヘビが原因の停電。実は珍しいことではありません。夏休み中だった2009年7月の東京駅。東北新幹線の運転見合わせに多くの子どもたちも巻き込まれました。 駅員（2009年） 「お客様にご案内申し上げます。ただいま東北新幹線でございますが、福島駅と郡山駅の間、トンネル内におきましてヘビが架線に絡まっていたため、停電トラブルが発生しております。現在ヘビでございますが撤去が完了いたしまして、最終的な安全確認を行っております」■運転再開後も“混乱”続く 今回、停電が発生したのは午後5時半ごろ。日没の時刻を過ぎても新幹線は止まったまま動きませんでしたが、午後7時過ぎに運転を再開しました。とは言っても混乱はすぐには収まりません。茨城から京都へ旅行に来ていた夫婦は…。 茨城から京都へ旅行 「今再開して乗れるらしいんですけど、東京からもう電車がなくなるので」 （Q.日立まで） 「そう。東京に滞在するしかないかな」