【メーカー謹製レストモッド?】驚くほど乗りやすい!モーガン・プラスフォーは現代でも楽しめる『古くて新しい』スポーツカー

伝統を引き継いでクラシックスポーツカーを造り続ける モーガン・モーター・カンパニーは、クラシックスポーツカーをハンドビルドしている英国の老舗自動車メーカーだ。 【画像】驚くほど乗りやすい!『古くて新しい』モーガン・プラスフォー 全42枚 ヘンリー・フレデリック・スタンリー・モーガンによって1909年に設立され、アッシュ材、アルミ、革という3つのマテリアルを用いて、長きにわたって同じシルエットのクラシックスポーツカーを造り続けてきた。 今回は6速MTのプラスフォーに試乗。外装色はエトナブルーだ。 山本佳吾 116年が経過したいまでも伝統的な製法を用いて生産した魅力的なスポーツカーをデリバリーしており、数多くの自動車趣味人が熟練職人の技によって生み出されたモーガンを大切にしている。 自動車界の生きた化石と呼ばれたこともあるが、時代の流れで昨今のモーガンは近代化されており、新設計されたCXジェネレーション接着アルミプラットフォームを採用。ねじれ剛性が前世代シャシーの2倍になり、スライディングピラー式だったフロントサスペンションはダブルウィッシュボーンになって、乗り心地のよさと痛快なハンドリングを実現している。往時のモデルとは中身が別物なのだ。 エンジンも新しくなっており、今回試乗した『モーガン・プラスフォー』は、BMW製2リッター直4ターボエンジンがフロントに搭載されている。最高出力258psを発生するパワーユニットに組み合わされるトランスミッションは、6速マニュアルもしくは8速オートマチックだ。 価格はプラスフォー・マニュアルが1668万7000円、プラスフォー・オートマチックが1755万6000円となっている。 伝統あるブランドのデザインを現代的に解釈 モーガンの現行モデルは、プラットフォームやエンジンのみならず各部のデザインも刷新。 今回プラスフォーと対面して「あれ、顔つきが変わった?」と思ったが、新しいフロントウイングを採用したことでウインカーポッドが取り除かれ、すっきりした印象になったのだ。 フロントは新しいウイングを採用したことでウインカーポッドが取り除かれ、すっきりした印象。 山本佳吾 また、新型の8インチヘッドライトユニットはモーガンにとって初めてのもので、既製品の前照灯を使用してきたこれまでとは異なり、モーガン独自設計のプロジェクター式となる。強力かつ高品質な光を放つヘッドライトはウインカー一体型で、内部に繊細なルーバー模様が施されている。 張りのある立体的なボリュームとなったフロントウイングと同じようにリアウイングも新しくなり、より強調された形状となった。 新型のテールライトは、ストップライトとウインカーを一体化。これにより、リアウイングの輪郭がよりすっきりとしたものになった。従来のテールライトよりも明確な光を提供してくれるので、後ろからの視認性も向上したと言えるだろう。 また、新型のフロントロアースプリッターとフロントナンバープレート台座は、シンプルな形状に変更された。フロントスプリッターはダークマットカラーで仕上げられ、バンパーやアンダートレイのない初期モデルを彷彿させる。 『PLUS FOUR』のバッジはモーガン独自のH.F.Sボールド書体を採用しており、クラシックカーブランドのデザインを現代的に解釈したものだといえる。 毎日の移動がドラマチックになる プラスフォーの標準サスペンションユニットは、シングルウェイ調整式ダンピングと調整式スプリングプラットフォーム(車高)を採用している。 新しいスプリングレートとリバルビングされたダンパーを備え、ダイナミックなパフォーマンスと優れたドライビングフィールのバランスを保つために広範囲に及ぶテストと改良を実施している。オプションのダイナミックハンドリングパックには、アンチロールバーも装着されているそうだ。 オプションのダイナミックハンドリングパック装着車だったので、コーナーも安心。 山本佳吾 といったように書くと足が硬いように思うかもしれないが、実際には非常に乗り心地がよく、機敏性、レスポンス、バランスも馴染み深いものなので、旧き佳きモーガンを愛用しているオールドファンも違和感なくドライブできるだろう。 今回、外装色がエトナブルー、内装色がビスケットで、6速マニュアルミッション仕様のプラスフォーに2日間にわたって試乗したが、いかなるシーンにおいてもストレスなく楽しむことができた。 驚くほど乗りやすく、これなら足グルマになると思いながら走っていた。試しに高速道路でアクセルを盛大に踏んでみたが、車重1013kgのボディとBMW製2リッター直4ターボエンジンの組み合わせは遅いはずがなく、痛快な加速を披露してくれた。 最新のモーガンは見た目こそクラシックスポーツカーだが、メーカー謹製レストモッドのようなスペックになっているので、8速オートマチック仕様で乗るのが正解なのかもしれない。 モーガン・プラスフォー・マニュアルのスペック 全長×全幅×全高:3830×1650×1250mm 車両重量(乾燥重量):1013kg エンジン:BMW製直列4気筒ツインターボ 排気量:2.0L 最高出力:255bhp(190kW)/5500rpm 最大トルク:350Nm/1000-5000rpm 最高速:240km/h 0-100km:5.2秒 トランスミッション:6速MT 価格:1668万7000円 最高出力258psを発生するBMW製2リッター直4ターボエンジンを搭載。 山本佳吾

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