シトロエン新型『C5エアクロス』発表 初のEVモデル導入、全長4.6mへ 快適性向上

空力重視のデザインへ シトロエンは、第2世代となる新型SUV『C5エアクロス(C5 Aircross)』を発表した。新しいスタイリングと、同モデル初となる電気駆動パワートレインを採用している。 【画像】大胆にデザイン変更! フランス流のフラッグシップSUV【新型シトロエンC5エアクロスと現行型を写真で比較する】 全27枚 親会社であるステランティスのSTLAミディアム・プラットフォーム(プジョー3008と共通)をベースとし、C3やC4よりも上位のフラッグシップモデルに位置付けられる。 新型シトロエンC5エアクロス シトロエン デザイン責任者のピエール・ルクレール氏が以前に語った通り、新型C5エアクロスのデザインは、昨年ミュンヘン・モーターショーで発表されたコンセプトカーを忠実に踏襲している。現行型のミニマルな2ボックスシルエットは維持しつつ、効率性を高めるために空力性能に重点を置いている。 現行型よりも全長が150mm延長され4652mmに、ホイールベースは60mm拡大され2784mmとなった。シトロエンによると、拡張した分のほとんどは「後席の足元スペースに充てられている」とのことだ。 シトロエンは、大型化したボディを活かして「Cゼン・ラウンジ(C-Zen Lounge)」と呼ばれる車内空間を創出。乗員は「リビングルームにいるような感覚」を味わえるという。 特にダッシュボードはリビング家具にインスパイアされたデザインで、ソファを思わせる特徴的なフォーム生地のパッドを採用している。内装色はライトまたはダークから選択可能。アンビエントライトも8色から設定できる。 ダッシュボードの中央には、ステランティスの市販車として最大のフローティング式タッチスクリーンが搭載される。車内の主要コントロールの大部分がスクリーンに割り当てられているが、走行中の操作性を考慮して、固定式のステータスバーとコントロールバー、カスタマイズ可能なウィジェット、エアコンの操作ボタンが用意されている。 スマートフォンとのミラーリング機能と10インチのデジタルディスプレイが標準装備され、「ハロー、シトロエン」と呼びかけることで起動する音声コントロール機能も搭載。ChatGPTのAIサポートにより、車内のさまざまな機能を声で操作することができる。 オプションのヘッドアップディスプレイは、現行よりも30%大型化した。 一方、シトロエンの特徴の1つであるアドバンスト・コンフォート・シートは、「これまで体験したことのない快適性」を実現するため、背もたれとサイドサポートに厚手のパッドを採用し、上部は「乗員の肩をショールのように包み込む」構造に変更された。サイドサポートは電動調整式になった。 後部座席では、ニールーム(膝周りのスペース)が51mm、ヘッドルーム(頭上のスペース)が68mm拡大され、さらに背もたれを21度から33度までリクライニングできるようになった。センターコンソールには2つのカップホルダーと2口のUSB-C充電ポートが備わっている。 ボディの大型化に伴い、トランクも大幅に広くなった。5人乗車時のトランク容量は651Lで、欧州市場でのライバルである日産キャシュカイよりも約150L広く、後部座席を折りたたむと1668Lまで拡大する。 トランクフロアの下には75Lの収納スペースもあり、EVの充電ケーブルをしまうことができる。 2つのハイブリッドとBEVを設定 欧州向けの仕様では、3種類のパワートレインが用意される。 まず、マイルドハイブリッド車は、1.2L 3気筒ガソリンエンジンと小型電気モーターをデュアルクラッチ・トランスミッションに組み合わせ、運転席の下にある0.9kWhのバッテリーに電力を蓄える。 新型シトロエンC5エアクロス シトロエン プラグインハイブリッド車(PHEV)は、1.6L 4気筒ガソリンエンジンと125psの電気モーターを組み合わせて、合計出力195psを発生。21kWhのバッテリーにより、電気のみで最大85kmの走行が可能だ。 今回初導入となるEVモデル『e-C5エアクロス』では、73kWhバッテリーで520kmの航続距離を実現する仕様と、97kWhバッテリーで680kmの仕様が用意されている。モーターは最高出力210psまたは230psの2種類から選択可能で、いずれも前輪駆動となる。 新型C5エアクロスの価格はまだ発表されていないが、プジョー3008よりも安価になる見込みだ。 欧州での納車は今年後半に開始される予定である。

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