スペインやポルトガルで28日、大規模な停電が発生し、スペインでは国家非常事態宣言が出されました。スペインの首都・マドリードから中継です。 マドリードの鉄道の玄関口となっているアトーチャ駅前です。鉄道の運行が再開してからおよそ4時間が経ち、現在は多くの旅行客や通勤・通学をする人々で賑わっています。 ここからバルセロナなど各地に向かう電車が出ているのですが、停電が起きたきのうの昼頃から、およそ17時間にわたり、すべての電車が止まりました。夜間は、突然の運休で行き場のなくなった乗客のために駅が開放され、集まった数百人の人々に毛布や水が支給されました。 「ハムとパンと水でしのぎます。とても不安で怖かったです。道端で夜を明かすことになると思ったので」 夜を徹した復旧作業が行われ、午前5時頃、改札口が開くと人々は一斉にホームに向かいました。 停電はポルトガルの広い範囲やフランスの一部でも発生して、スペインは一部の地域で国家非常事態を宣言。 ただ、現在、スペインでは、フランスなどから電力の供給を受けるなどして、ほとんどの地域で復旧しています。 （Q.ここまで大規模な停電が起きた原因は何なのでしょうか） 停電の原因について、サンチェス首相は「決定的な情報はまだなく、依然、調査中だ」としています。 一方、EU=ヨーロッパ連合のコスタ大統領は「現時点でサイバー攻撃の兆候はない」としていて、スペイン政府などが引き続き原因を調べています。
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