【セブンといえばクラムシェルフェンダー】伝統的ハンドリング特性が魅力!ケータハム・スーパーセブン600は『らしさ』全開

初期のスーパーセブンをイメージ これまで、フルフェイスヘルメットを被り、シーケンシャルギアボックスのシフトを前後方向に操作しながら東京から岡山までの600kmを走らせたR500を頂点として、様々なケータハムに乗らせてもらった。 【画像】セブンといえばクラムシェルフェンダー!らしさ溢れるケータハム・スーパーセブン600 全29枚 しかし、残念ながらスズキ製660ccターボチャージャー付き3気筒エンジンを搭載しているモデルには乗る機会が一度もなく、今回、『ケータハム・スーパーセブン600』にて初めて体験させてもらった。 ケータハムのスズキ製660ccターボチャージャー付き3気筒エンジン搭載車を初ドライブ。 山本佳吾 日本の軽自動車規格を満たすよう設計されているセブンは、車名が130から160になって、現在は170が販売されている。 『ケータハム・セブン170』にはロード志向の『S』とサーキット志向の『R』という2つのモデルが用意されているが、スーパーセブン600は第3の選択肢と言える存在で、日常速度域でのシンプルで純粋な運転体験を提供してくれる。 クルマのアウトラインを説明すると、1970年代に発売され、1980年代を通じて人気を博したケータハム初期のスーパーセブンからインスピレーションを得た600は、パフォーマンスとスタイルが見事に融合した昔ながらの英国製軽量2シータースポーツカーの魅力を今日的な技術で再構築している。 エクステリアもオールドスクールな雰囲気になっており、往時のスーパーセブン1600、スプリント、スーパースプリントおよび1970年代から1980年代にかけてのモデルでたくさん見られたフレアードフロントウィング(クラムシェルフェンダー)を採用している。 オジサン世代には嬉しいクラシカルな雰囲気 外観では、やはりフレアードフロントウィングが目を引くが、14インチのシルバーJunoホイール、トーヨー製タイヤ、クロームフィラーキャップ、ブラックレザーのモトリタ・ステアリングホイール、カーペット付きリアパネル、ポリッシュドエキゾースト、LEDリアライトといった魅力的なパーツも標準装備だ。 外装色は、スタンダードのアルミボディ+4色カラーコンポジットパネル以外に11色のスーパーセブン専用ペイントを用意。さらにゴールド/ボディカラー/カスタムカラー(それぞれダイヤモンドカットリップ付き)のアルミキャップもオプションで選択でき、アルミホイールのカラーや雰囲気を自分好みに変更できる。 インテリアは様々なカラーオプションから選択でき、自分仕様にパーソナライズできる。 山本佳吾 インテリアは、様々なカラーオプションから選択でき、カーペット、ダッシュボード、レザーシート、ハンドブレーキブーツの色などが自分仕様にパーソナライズされた雰囲気を楽しむことができる。 スーパーセブン600はナローボディなので、身長160cmの筆者ですら乗り込むのに苦労し、アクロバチックな体勢を経てシートにピタッと納まった後も「狭っ!」と思うことになるが、このタイトさこそがスーパーセブンの醍醐味なので、クルマ好きであれば狭さが居心地のよさに変わってニンマリすることになるだろう。 スズキ製660ccターボチャージャー付き3気筒エンジンをかける際の儀式は一切ないので、リラックスしながらスタートボタンを押してみた。 シフトチェンジさえ上手くできれば快走できる 3気筒エンジンは静かに目覚めたが、スーパーセブン600は風を感じながら日曜日にゆったりとしたドライブを楽しみたいと思っているようなユーザーをターゲットにしている。 最高出力や発進加速にはあまり重きを置かないクルマ好き向けにセッティングされているので、アイドリング時は排気音が静かなのだ。 スーパーセブン600のエクステリアは、新しさと懐かしさが共存している魅力的なもの。 山本佳吾 とはいえ、セブン 170と同じ最高出力85psを発生するスズキ製エンジンは0-100km加速6.9秒というパフォーマンスを有しているので、その動力性能は素晴らしい。運転に慣れてくると、アクセルオフ時にヒュルルルという音を盛大に響かせるパワーユニットに鞭を入れるのが楽しくなってくる。 ライブアクスルシャシーもセブン170と共有しており、ハンドリング特性はケータハムの伝統的なものだ。それは、この手のクルマに乗り慣れていないと怖いと感じるスリリングなもので、ハンドリングを向上させたいユーザーは、オプションのLSDを追加するといいだろう。 エンジンがスズキ製ということで、乗る前は排気量が大きいケータハムよりもシフトしやすいのかな? と思っていたが、そんなことはなかった。 手首をコクコク動かすだけでシフチェンジできてしまうお馴染みの5速マニュアルミッションで、最高出力が85psなので1速で発進して2〜3秒後には2速に入れないといけないという忙しなさだ。それもまたスーパーセブン600やセブン170の持ち味ということになるだろう。 ケータハム・スーパーセブン600のスペック 全長×全幅×全高:3380×1470×1090mm ホイールベース:2225mm トレッド:F1220mm R1301mm 最低地上高:100mm 車両重量(乾燥重量):440kg エンジン:スズキ製直列3気筒ターボ 排気量:658cc ボア×ストローク:64.0×68.2mm 燃料タンク:36L 最高出力:62kw(85ps)/6500rpm 最大トルク:116Nm(11.8kg-m)/4000-5000rpm 最高速:168km/h 0-100km:6.9秒 トランスミッション:5速MT サスペンション形式:Fダブルウィッシュボーン Rマルチリンク ブレーキ形式:Fソリッドディスク Rドラム タイヤ:F&R155/65R14 ホイールサイズ:F&R4.5J×14 価格:866万8000円 スズキ製直列3気筒ターボは85psだが、車重はわずか440kgなので十分なスペック。 山本佳吾

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