映画「告白」などで知られる中島哲也監督（65）の最新作「時には懺悔を」の公開延期が28日、発表された。同作の製作委員会が公式サイトなどで伝えた。 錦織一清、新車にトラブル「首都高でとび石。フロントガラス損傷」 中島氏を巡っては、2022年に「週刊文春」で、映画「渇き。」（14年公開）に出演した女優（A子さん）が、ヌードシーンのカットを願い出たが、かなわなかったと訴えていた。この報道後、何の説明もないまま、今年1月1日、「時には懺悔を」が今年6月に公開されることが発表され、批判の声が上がっていた。 製作委員会は「本年1月1日に映画化決定の情報を公開した際に、中島監督の過去作品の報道に関わる様々なご意見をいただきました」とした上で、「それらのご意見を真摯に受け止めた結果、製作委員会として、当該作品で起きたことは不幸な出来事であり、今後も決して同様のことが起きないよう万全の対策を取るべきであると痛感し、この問題をさらに詳しく調査、検証すべきであるという思いに達しました」と説明。「そして、本作『時には懺悔を』の関係者一同がその真相を理解、納得し、ベストな状況で一丸となって作品を届けるためには充分な時間が必要と判断し、当初予定した公開時期を2026年に延期する事を決定致しました」と伝えた。 「現在、当時の関係者へのヒアリングを中心に調査を進めております」としている。 中島氏は今年1月、「週刊文春」の報道を受け、「俳優にとって多大なリスクを伴うこのようなシーンの撮影にあたり、事前に監督である私がA子さんと直接話し合う機会を持たなかったことがこのような事態を引き起こした大きな要因であると、私は認めざるを得ません」とし、「結果そのことがA子さんという1人の俳優を精神的にも肉体的にも深く傷つけ追いつめて、俳優という職業を棄（す）てるという決断までさせてしまった…その罪は重く、私はその罪をこれからも背負い続けねばならないでしょう。A子さんに対し、深くおわび申し上げます」と謝罪していた。