【フローラS】7番人気の素質馬が人気馬まとめて完封!8年ぶり重賞Vの名手シュタルケ「パーフェクト」本番も一発狙う

◆第60回フローラS・G2(4月27日、東京競馬場・芝2000メートル、良=2着までにオークスの優先出走権)  オークストライアルの第60回フローラS・G2は27日、東京競馬場で行われ、7番人気のカムニャック(シュタルケ)が重賞初V。2着のヴァルキリーバースとともに優先出走権を獲得した。  ようやく素質馬が目覚めた。カムニャックは直線の入り口で馬群をさばいて抜け出すと、堂々と先頭に躍り出た。水を得た魚のように大きなフットワークで脚を伸ばして、実力上位の人気馬をまとめて完封だ。自身8年ぶりのJRA重賞制覇となったドイツの名手シュタルケは、「レースはパーフェクトでした。これだけのパフォーマンスができてオークスを迎えられるのは本当にうれしいと思います」と満面の笑みがはじけた。  ベテランの腕が光った。前半は少し行きたがる面を見せたが、うまく我慢をさせて脚をためることができた。短期免許で来日中の51歳のベテランは、この中間の追い切りに2度騎乗して感触をつかんでいたのは大きかった。「かかったと言っても、そこまでではなかった。距離が延びることは全く問題ないと思う」と、本番へ手応えをつかめた。  昨年8月の新馬戦(中京・芝2000メートル)は、3馬身半差の完勝で素質の片りんを見せるに十分だった。しかしマイル戦だったその後の2戦は、秘める力を発揮できずに終わっていた。友道調教師は「新馬の後、なかなか調子が上がってこなかったが、ようやくここにきてという感じ。右肩上がりに良くなっているので」と、能力を再確認できて喜びもひとしおだ。  トライアルで見事に“一発回答”をしてみせて、今後は引き続きシュタルケでオークス(5月25日、東京)へ挑む予定だ。「もともとオークス向きだと思っていた。やっぱり東京の2400のG1は取りたいですよね」と友道師。3代母に95年のオークス馬ダンスパートナーを持つ血が、府中の杜で騒がずにはいられなかった。(坂本 達洋)  カムニャック 父ブラックタイド、母ダンスアミーガ(父サクラバクシンオー)。栗東・友道康夫厩舎所属の牝3歳。北海道千歳市・社台ファームの生産。通算成績は4戦2勝。総獲得賞金は6346万円。重賞初勝利。馬主は金子真人ホールディングス(株)。

もっと
Recommendations

【ブリーズアップセール】ナダル産駒「ティックルゴールドの2023」がセール史上最高額5400万円で落札

JRAが購入、育成した2歳馬のトレーニングセール「2025J…

【とこなめボート 5日目】強風で6R以降中止・順延 優勝戦は5月1日に

29日のとこなめボート「第19回日本モーターボート選手会会長賞争奪…

マーブルロックは武豊との再コンビで平安Sへ

アンタレスS10着のマーブルロック(牡5=西園正、父シニスターミニ…

ばんえい競馬は5月3日〜5日も開催中止 馬インフルエンザ感染拡大防止のため

北海道帯広市は29日までに、帯広競馬場で発生が確認された馬イン…

兵庫の杉浦健太騎手が園田5Rで通算1000勝を達成「うれしい。1勝、1勝大事に積み重ねたい」

兵庫競馬の杉浦健太騎手=園田・新井隆太厩舎=は4月29日、園田…

【天皇賞・春】職人が万全に仕上げるハヤテノフクノスケ 陣営「こういう距離がいいのかなと思っていました」

◆第171回天皇賞・春・G1(5月4日、・京都芝3200メートル…

【天皇賞】阪神大賞典を制したサンライズアース 長距離界制圧へ最有力ローテでトップ評価 7週連続G1開幕戦

「天皇賞(春)・G1」(5月4日、京都)春の7週連続G1ロー…

【天皇賞】ヘデントール 盾獲る 距離も舞台も不安一切なし 楠助手「京都の外回りコース合っている」

「天皇賞(春)・G1」(5月4日、京都)ヘデントールにG1タ…

【天皇賞】ハヤテノフクノスケ �サクラ�の血が開花 父譲りのスタミナ&母系の底力魅力の青森産馬

「天皇賞(春)・G1」(5月4日、京都)栗東在籍時、熊本産馬…

【天皇賞・春】ブローザホーン95点 430キロ前後でも立派なキ甲と首差し 心身ともに昨年から一変!

◇鈴木康弘氏「達眼」馬体診断競馬界の“小さな巨人”が盾決戦の…

loading...