【ウッドランズ（米テキサス州）＝帯津智昭】女子ゴルフの今季メジャー初戦、シェブロン選手権は２６日、米テキサス州ウッドランズのクラブ・カールトンウッズ（パー７２）で第３ラウンドが行われ、２位から出た西郷真央は４バーディー、１ボギーでスコアを三つ伸ばし、通算９アンダーでユ・ヘラン（韓国）と並んで首位に立った。 　竹田麗央が１アンダーで２４位、渋野日向子と山下美夢有がイーブンパーで３１位につけた。 　スコアを伸ばして首位に立ったものの、「（ピンの位置などの）セッティングが難しかったので、なかなか簡単にバーディーを取らせてもらえない、ちょっと苦しい１日だった」と西郷。１８番をパーで終えると、ようやく表情を緩めた。 　奪ったバーディーは四つ。そのうち、６番と１３番はグリーン脇からのチップインで、６番は「イメージはめちゃ出ていた」という手応え十分の一打だった。１３番はグリーンを転がった球がカップの手前で一瞬止まりかけ、吸い込まれたもの。入った瞬間はキャディーと拳を合わせて喜び、「正直、ラッキー。風が最後に一押し、風で転がってくれた」と振り返った。 　米ツアー本格参戦１季目だった昨季、２位に２度入っているが、「優勝はまだできていないので、なかなか気持ちいい終わり方はできていない」と悔しさをにじませる。緊張感のある上位争いの経験についても「別に今までのことは関係ない」と素っ気ない。 　メジャーの最終日を、ひときわ注目の集まる最終組で回る。「優勝するために、そのための一打一打にしっかり集中して、ゴルフだけじゃなくて、心もしっかりコントロールしていきたい」。はっきりと優勝を意識して、勝負の１８ホールに挑む。 （帯津智昭） 「眠たくて集中するのに必死だった」渋野 　渋野は前日、午後８時過ぎに日没サスペンデッドのホーンが鳴った後もプレーを続け、１８番でバーディーを奪ってホールアウト。この日は午前９時前の第１組でスタートし、パーで粘り続けた。１３番でバーディーの後、１５番でボギーをたたいてイーブンパー。「昨日の流れでいけた感じの前半ではあったけど、残り５ホールぐらいは明らかに眠たくなって、集中するのに必死だった」と苦笑いした。