日常的に使えるハイパフォーマンスモデル 加速力、走行性能、乗り心地、実用性など、さまざまな観点から、AUTOCAR英国編集部が選ぶホットハッチのベスト10を紹介する。 【画像】日本メーカーが誇る二大ホットハッチ【トヨタGRヤリスとホンダ・シビック・タイプRを写真で見る】 全34枚 ホットハッチは、「ちょうど良い」パフォーマンスカーだ。速くて、遊び心があり、実用性に優れ、手頃な価格のものもある。嫌う理由はないだろう。 AUTOCAR英国編集部イチオシのホットハッチを10台紹介する。 最高のホットハッチは、何十年も前から受け継がれてきた伝統的なレシピから生まれる。ごく普通のハッチバックをベースに、パフォーマンスを向上させ、パワートレインとシャシーをアップグレードするのだ。 一部の自動車メーカーは、自社の高性能サブブランドにその開発を任せている。メルセデスAMG、ヒョンデN、トヨタ・ガズーレーシング、フォード・パフォーマンスなどがその例だ。 ホットハッチは、都市部を軽快に駆け抜けるのも、ワインディングロードを攻めるのも得意で、日常的な使いやすさを犠牲にすることなく、興奮に満ちたドライビング・エクスペリエンスを提供してくれる。 今のうちに、存分に楽しむべきだ。ますます厳格化する排出ガス規制により、ホットハッチはかつてのような手頃な価格の高性能マシンではなくなってきている。 パワートレインとしてはガソリンエンジンが依然として主流だが、この種のクルマとしては今が最後の世代であるとの認識が確実にある。実際、このリストに掲載されている2台のクルマはEVだ。 では、多様な選択肢の中から、どれを選ぶべきだろうか? AUTOCAR英国編集部は、トヨタGRヤリスが現在購入できる最高のホットハッチであると考えている。驚異的な速さ、魅力的なハンドリング、コンパクトなプロポーションを備えた珠玉の1台だ。 (翻訳者注:各モデルの装備や価格は英国仕様に準じます) 1. トヨタGRヤリス デザイン:9点 インテリア:7点 パフォーマンス:10点 乗り心地とハンドリング:10点 コスト:8点 長所:卓越したパフォーマンス コンパクトなサイズと魅力的なハンドリング このクルマが存在するという事実! 短所:かつてのようなお買い得感はない ATではエンジン音が荒い トランクのドアを閉めるには力が必要 最大の特徴:オールラウンドな性能 2020年に発売されたトヨタGRヤリスは、ホットハッチの現在の最高峰であり、現在購入できる最高のクルマである。 1. トヨタGRヤリス 「新型のGRヤリスは、より本格的で、より高性能、より “良い” クルマでありながら、楽しさはそのまま変わらない。依然として5つ星の評価に値する、エンターテイメント性に優れたクルマだ」 ——マット・プライヤー、編集委員(AUTOCAR英国編集部、以下同じ) 1.6Lターボチャージャー付き3気筒ガソリンエンジンを搭載したGRヤリスは、当初260psの出力と36.7kg-mのトルクを発揮していたが、2024年のアップデートにより、280psと39.8kg-mへとパワーアップした。 そして、今が最も素晴らしい状態だ。四輪駆動でマニュアルまたはオートマチック・トランスミッションが選択でき、0-100km/h加速5.2秒、最高速度は230km/hに達する。 GRヤリスは単なるホットハッチではなく、真に優れたハイパフォーマンスカーであり、5つ星のエンターテイナーである。とはいえ、改良前のモデルも素晴らしいドライビング性能を備え、おそらく同じくらい楽しいクルマである。 インテリアのエルゴノミクスも、トヨタの最新インフォテインメント・システムとデジタルインストゥルメント・ディスプレイの導入により改善され、ドライビングポジションもわずかに低くなった。 2. ホンダ・シビック・タイプR デザイン:8点 インテリア:9点 パフォーマンス:10点 乗り心地とハンドリング:10点 コスト:7点 長所:運転感覚はまさに正統派スポーツカー 素晴らしいシャシー 刺激的なパワートレイン 短所:シャシーが硬いため、濡れた路面ではトラクションに苦労する 必ずしも最も遊び心のあるキャラクターではない 高価 最大の特徴:サーキットでのスリル 先代のホンダ・シビック・タイプRは、AUTOCARお気に入りのホットハッチの1つだった。そのため、この最新モデルにも大きな期待が寄せられていたが、幸いなことにその期待を裏切られることはなかった。BTCC風のリアウィングがまだ少し暴れん坊っぽい印象を残しているものの、先代モデルよりも大人びた印象を与える。 2. ホンダ・シビック・タイプR 「旧型は生産中止になるまでこのクラスでトップの座を維持しており、新型はさらに進化を遂げていることから、同車が現在最高の大型ホットハッチバックであることは当然と言えるだろう」 ——マット・プライヤー、編集委員 ボンネットの下には、おなじみの2.0Lターボエンジンが搭載されており、フライホイールの軽量化、吸気と排気の改善などにより、最高出力が320psから330psに向上している。また、6速マニュアル・トランスミッションのゲートが改良され、シフトチェンジがさらにスムーズになった。 デュアルアクシス・フロントサスペンションとマルチリンク・リアアクスルはほぼ同じだが、トレッドが15mm広くなり、15%剛性向上したボディシェルと組み合わさって、よりシャープなハンドリングと高い快適性を両立している。 確かに速く、0-100km/h加速は5.4秒で達成し、最高270km/hもほぼ手の届く範囲にある。しかし、そのパフォーマンスは洗練された上品なものとなっている。 では、なぜこのクルマがトップにランクインしていないのか? まず、ホンダがタイプRの価格を大幅に引き上げたことが挙げられる。先代モデルの英国価格は3万3000ポンド(約620万円)程度からだったが、新型は5万ポンド(約940万円)からとなり、しかも英国への割り当て台数も非常に限られている。 3. フォード・フォーカスST デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:9点 乗り心地とハンドリング:9点 コスト:8点 長所:非常に多用途なホットハッチ 他車よりも表現力豊かなステアリングとハンドリング 力強いエンジンが魂を揺さぶる 短所:ハンドリングは少し大げさ マニュアル・トランスミッションは最高とは言い難い もう長くは販売されない 最大の特徴:日常使いで楽しめる性能 フォードは、過去数十年間で素晴らしいホットハッチをいくつか生み出してきた。現在のフォーカスSTは、上記のヤリスやシビックほどシャープで没入感はないが、フォードの伝統を確実に継承している。価格もシビックよりはるかに手頃だ。 3. フォード・フォーカスST 「まだ手に入るうちに、このクルマを最大限に楽しむべきだろう。フォーカスの時代は終わりに近づいている。そのことが非常に残念だ」 ——ジャック・ウォリック、常勤ライター フォーカスSTは、ダイレクトで俊敏なハンドリング、堅固なボディコントロール、そして豊かなサウンドと動力性能という、ハイパフォーマンスカーのキャラクターをしっかりおさえている。ありきたりな道路の走りさえも楽しくする、まさにホットハッチと呼ぶにふさわしいクルマである。 そのバランスはSTモデルとして理想的と言えるだろう。走りにのみ特化したパワフルなサーキットマシンというよりも、日常的な走行性能に優れた、情熱的なクルマだ。 現行世代は、アダプティブダンパーと、駆動輪であるフロントアクスルに電子制御リミテッド・スリップ・ディファレンシャルを初めて採用した。後者は、この価格帯のクルマではあまり見られない装備であり、ハンドリングの魅力をさらに高めている。 もしこのクルマに興味があれば、今すぐ注文した方がいい。小型のフォード・フィエスタおよびフィエスタSTはすでに生産が終了しており、フォーカスシリーズも2025年後半に生産終了となる予定だ。 4. フォルクスワーゲン・ゴルフR デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:9点 乗り心地とハンドリング:9点 コスト:9点 長所:息を飲むような速さ 優れた四輪駆動の安定性 短所:低速走行は荒い コックピットは洗練されているが、操作性はそれほど良くない 最大の特徴:日常的な運転に適している フォルクスワーゲンの定評あるスーパーゴルフ、四輪駆動のゴルフRは、この最新モデルで大きな進歩を遂げた。最高出力320psの2.0Lターボエンジンに加え、パフォーマンスを向上させる装備が満載だ。 4. フォルクスワーゲン・ゴルフR 「ペースを上げると、サスペンションが本領を発揮し、どんなに荒れた路面でも安定したコントロールと巧みなダンピングを発揮する」 ——ジェームズ・ディスデール、特派員 ほとんどのゴルフRにはアダプティブダンパーが搭載されており、画面の操作で一般道向けの滑らかな走行モードと歯を震わせるようなモードを切り替えることができる。一方、トルクベクタリング四輪駆動システムは、前後だけでなく後輪の左右でも非対称に駆動力を配分できる。 このリアディファレンシャルにより驚異的な機敏性を発揮し、最も柔らかいダンパーモードでは驚くほど快適な乗り心地を実現する。 Mk8のゴルフRは、Mk7とはまったく異なるキャラクターを持っている。先代モデルで人気を集めた、しなやかさ、安定性、速さの絶妙なバランスは多少失われているが、その代わりに、より優れたボディコントロールと接地性を獲得し、ドライバーとの一体感も高まった。 先代の「あらゆる旅に最適な高速車」という魅力を気に入っていた人にとっては、Mk8はやや堅苦しく、低速では少しよそよそしく感じるかもしれない。しかし、ダイナミック性能が大幅に向上したことは否定できない。 5. メルセデスAMG A 45 デザイン:9点 インテリア:8点 パフォーマンス:9点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:7点 長所:あらゆる状況下で驚異的なスピードを発揮 比較的豪華なキャビン 実用的な 4 シーター 短所:非常に高価 過度に複雑なシャシー構成 一部の人には少し派手すぎる 最大の特徴:純粋なパワー 次の言葉をゆっくりと噛み締めてほしい。メルセデスAMG A 45 Sは、6万ポンド(約1130万円)以上の四輪駆動のホットハッチで、2.0L 4気筒エンジンを搭載し、最高出力422psと最大トルク51.0kg-mを発揮する。 5. メルセデスAMG A 45 「メルセデスAMG A 45 Sが、史上最もパワフルな内燃エンジン搭載ホットハッチとして名を残すことになれば、その名声はまさにふさわしいものとなるだろう」 ——マット・ソーンダース、ロードテスト編集者 つまり、アファルターバッハが生んだ最も過激なホットハッチが、地球上で最もパワフルな量産4気筒エンジンを搭載し、フェラーリ488ピスタよりも高い出力密度(排気量あたりの出力)を持っているということだ。ある意味、完全に馬鹿げた存在だ。 とはいえ、そのウィング、フィン、フェンダーの下には、驚異的でありながら実用的なドライバーズカーが隠れている。直線性能は間違いなく素晴らしいが、さらに驚くべきは複雑なドライブトレインで、単に走行しているだけのときには非常に落ち着いている。 高速走行時のボディコントロールは盤石そのもので、シャシーの順応性も抜群だ。グリップは卓越しており、電動アシストステアリングラックの精度、重量感、手に伝わるフィードバックは、クラス最高のレベルに匹敵する。 多才なホットハッチバックとして、A 45 Sは間違いなく傑作だ。しかし、手頃と呼べる価格帯からあまりにも遠く離れてしまったため、クラスチャンピオンの称号を授けるのは少々難しい。 6. クプラ・ボーンVZ デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:9点 長所:乗り心地と後輪駆動のハンドリングのバランスが優秀 ほとんどの道路で適切なパフォーマンスレベル EVも楽しいことを証明 短所:保守的なESPチューンが楽しさを制限 …エンジンがないことも同様 航続距離によって楽しさが限られる 最大の特徴:バッテリーEV ボーンは、スペインの高性能車ブランド、クプラが開発したCセグメントのEVだ。誤解のないように申し上げるが、クプラ・ボーンVZは「EVとしては」という言い訳を抜きにして、真の実力でこのトップ10にランクインしている。外観だけでなく、走りもホットハッチそのものだ。 6. クプラ・ボーンVZ 「本格的なホットハッチに期待されるパフォーマンスと、シンプルで親しみやすい後輪駆動のハンドリングの魅力を備えている」 ——マット・ソーンダース、ロードテスト編集者 フォルクスワーゲンID.3と同じプラットフォームをベースにした標準のボーンは、最高出力230psのリアモーターを搭載している。一方、スポーツグレードのボーンVZは、最高出力326ps、最大トルク55.5kg-mまで性能が向上している。 100km/hまでは非常に速く感じられ、この速度を超えると加速力は低下するが、速いクルマが好きな人を失望させることはほとんどないだろう。 また、ステアリングの反応も鋭く、素早いターンインと、ロールの少ない安定感のあるハンドリングにより、一連のコーナーを素早く正確に走り抜けることができる。ただし、電子制御の介入を少し抑えると、後輪駆動のバランスをさらに発揮できるだろう。 そのほか、広々とした多用途な車内空間、日常使いでの快適性、洗練性など、ホットハッチに求められる要素もすべて備わっている。さらに、77kWhの大型バッテリーを搭載し、1回の充電で約550kmという非常に優れた航続距離を実現している。 7. クプラ・レオン デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:8点 長所:驚くほど洗練された走り ハンサムで特徴的な外観 優れたパフォーマンス 短所:タッチスクリーンで操作する必須機能が多すぎる グレード設定がわかりにくい セアト・レオンとの違いが少ない 最大の特徴:走行時の洗練性 スペインのクプラが手掛けるレオンは、セアト・レオンをベースにしたパフォーマンスモデルだ。フォルクスワーゲンのゴルフとゴルフGTIの関係に似ている。 7. クプラ・レオン 「オールラウンドなクルマとして、その実用性と快適性は同クラスの他車と競争力があり、またベーシックモデルにマニュアル・トランスミッションが用意されている点も魅力だ」 ——イリヤ・バプラート、ロードテスター レオンには7つのグレードが用意されているが、注目すべきパワートレインは、最高出力333psの新型ガソリンエンジンと272psのプラグインハイブリッドで、どちらもゴルフGTIやシビック・タイプRに匹敵する驚異的なパフォーマンスを発揮する。 AUTOCARはレオンを高く評価しており、スタイリング、圧倒的な加速、バランスのとれたシャシーが素晴らしいと考えている。クプラが主張する「クプラ専用開発」とは少し異なるモデルだが、実用性が高く、非常に高い走行性能を備えている。 すべてが完璧というわけではない。車内には物理ボタンが少なく、インテリア全体の質感もクラス最高とは言い難い。また、ステアリングもやや鈍いのが残念だ。しかし、総合的には優れたクルマであり、洗練されたホットハッチをお探しの方は検討に値する。 8. ミニ・クーパーS デザイン:9点 インテリア:7点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:8点 長所:魅力的なハンドリング 優れたパフォーマンス 快適な乗り心地 短所:イライラする車載システム マニュアル・トランスミッションがない 割高 最大の特徴:ゴーカートのようなダイナミックな走り ミニ・クーパーSはこれまで、ホットハッチとして常に堅実な選択肢であったが、最新バージョンも同様だ。 8. ミニ・クーパーS 「エンジンとトランスミッションを操作できないのが悔しい理由は、この新しいクーパーのシャシーが非常に楽しいからだ」 ——イリヤ・バプラート、ロードテスター 2.0Lターボチャージャー付きガソリンエンジンを搭載したクーパーSは、最高出力204psと最大トルク30.5kg-mを発揮する。このリストに掲載されているモデルの中では最もパワーの低い1台だが、それでも高い性能と楽しい運転感覚は健在だ。0-100km/h加速は6.3秒と、依然として優れたパフォーマンスを誇る。 シャープなハンドリングも魅力だ。従来のクーパーSモデルは、ほとんどのドライバーにとって過度に硬く感じられるものだったが、新型車は乗り心地が良くなっている。 また、このリストに掲載されている他のクルマとは異なり、コンバーチブル仕様も発売予定だ。それだけでも、特に夏が間近に迫っている今、大きな加点要素となる。 9. アウディRS3 デザイン:8点 インテリア:7点 パフォーマンス:9点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:6点 長所:卓越した5気筒エンジン 驚くほど快適な乗り心地 驚異的な全天候性能 短所:暗いインテリア 非常に高価 運転感覚が少し鈍い 最大の特徴:ラグジュアリー アウディA3がオプションを含めて6万5000ポンド(約1200万円)、最高速度290km/hも出るという話は、少し馬鹿馬鹿しく聞こえるだろうか? 9. アウディRS3 「これは、アウディがこれまでに製造した中で最高かつ最も印象的なRS3であるように思われる」 ——イリヤ・バプラート、ロードテスター アウディの最新世代ホットハッチは、そのコンセプト自体に何か特別なものがある。 まず、TT RSのように、専用スポーツクーペのエンジンルームに相応しい、力強く個性的な5気筒エンジンを搭載している。 さらに、AMG A 45 Sと同様の仕組みを持つ新しいトルクベクタリング・リアアクスルを採用し、特定の条件下では、縦置きエンジンのハッチバックでありながら、アクセル操作だけで操舵するような走行が可能だ。 RS3はこれらの要素を、コントロール性が高く、かつ堅固なシャシーと組み合わせている。おそらく、この点が真の魅力であると言えるだろう。ワイルドなパフォーマンスと力強いエクステリアにもかかわらず、日常的に使用することができる。 とはいえ、より温かみのあるキャビンと、より感覚的なドライビング・エクスペリエンスにより、AUTOCARの評価ではAMGが若干上回っている。 10. フォルクスワーゲン・ゴルフGTI デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:7点 コスト:7点 長所:しなやかなパフォーマンス 高い安定感と敏捷性 洗練されたホットハッチの楽しさ 短所:落ち着きのない乗り心地 従来型の完成度の高いキャラクターが欠けている ドライバーとの一体感に欠ける 最大の特徴:燃費 フォルクスワーゲンの長寿モデルであるゴルフGTIの以前のモデルは、手頃な価格のパフォーマンスカーとして常にランキング上位に取り上げられてきたが、この新型車は少し異なる。 10. フォルクスワーゲン・ゴルフGTI 「このMk8 GTIは高価になったが、快適性、経済性、そしてドライバーとの一体感は劣る。しかし、それにもかかわらず、このクルマ自体の楽しさは変わらない」 ——イリヤ・バプラート、ロードテスター フォルクスワーゲンは、8代目となる高性能ゴルフで、より優れたハンドリングレスポンスとドライビングの魅力を追求したが、その成果は疑問が残るものとなった。 GTIが長年にわたって誇ってきた、乗り心地の良さや使い勝手の良さといった特徴に悪影響を与え、不快な硬さを感じさせる乗り心地になってしまった。 しかし、誤解しないでほしい。GTIは依然として、日常的に運転するクルマとして優れた性能と楽しさを備えている。最高出力245psの2.0L 4気筒エンジンは、他のモデルに比べパワーは若干劣るが、力強く、レスポンスの良い加速力を発揮し、シャシーもそれを自由に操れるだけの能力を持つ。 硬めにセットされたサスペンションは、荒れた路面よりも滑らかな路面で良く機能するが、アダプティブダンパーにより、乗り心地をある程度調整することができる。ステアリングは、ペースは良いものの、まだ少し軽くて反応が鈍い。日常の使用では問題はないが、期待されたほどの没入感はない。 クラブスポーツ仕様では、主要諸元は300psとおよび40.8kg-mに向上し、ファイナルドライブ比は低く、サスペンションは硬めに調整されている。これにより、日常的な走行性能を大きく損なうことなく、グリップ力、ダイレクト感、鋭いハンドリングを実現している。しかし、このリストの中で最もバランスが良く、最もエキサイティングで、ドライバーを魅了するクルマというわけではない。 最高のホットハッチを選ぶには ホットハッチを選ぶ際には、パフォーマンス、乗り心地、ハンドリング、そして価格といった要素を考慮しよう。 ホットハッチは、運転の楽しさとダイナミック性能がすべてだ。パワーで選ぶなら、メルセデスAMG A 45 Sが圧勝だ。総合性能では、トヨタGRヤリスをお勧めする。日常の運転には、四輪駆動のフォルクスワーゲン・ゴルフRが最適だ。 パワーか使い勝手か、あるいは総合力の高さか。選び方は人それぞれ。 テストと選定方法 このリストに掲載されているクルマはすべて、AUTOCAR英国編集部が試乗・評価したものだ。現在販売されているすべてのホットハッチをテストした上で、特定の分野における性能に基づいて10台をピックアップした。 選ばれた理由と順位付けについては各項で説明している。 ここで紹介したモデルはすべてAUTOCAR英国編集部が試乗・評価している。 よくある質問 Q&A ホットハッチバックとは何か? ホットハッチは、「ホットハッチバック」の略で、ハッチバック車の高性能バージョンを指す。パワフルなエンジン、スポーティなハンドリング、アグレッシブなスタイリングを備えており、ハッチバックの実用性を維持しながら、スリリングな運転体験を提供してくれる。パフォーマンスは向上しているが、ボディサイズはコンパクトなため、都市部でも郊外でも、あらゆる環境での運転に適している。スピード、敏捷性、日常的な機能性のバランスを求めるクルマ愛好家に人気がある。 ホットハッチと通常のハッチバックの違いは? ホットハッチの最大の魅力は、実用性、機能、スタイリングなど、通常のハッチバックの良い点をそのまま引き継いでいることだ。主な違いは、よりスポーティな走りを実現するために性能が向上していることだ。スタイリングにも、よりアグレッシブな外観にするなどの変更が加えられるが、基本的なシルエットは変わらない。 ホットハッチは日常的な運転にも使える? 標準的なハッチバックの性能を大幅に高めたものが「ホットハッチ」と呼ばれる。 パフォーマンスが向上しているにもかかわらず、日常的なドライブに広く利用されている。ゴルフR、ゴルフGTI、トヨタGRヤリスなど、一部のモデルは快適に使うことができる。幸い、ホットハッチの実用性は通常のハッチバックとほぼ同等だ。とはいえ、燃費は悪くなる。この点に関しては、それほど悪くないモデルもあるが、長距離移動が多いのであればやはり下調べを行うことが重要だ。 ホットハッチはメンテナンスが難しい? 必ずしもそうとは限らない。ホットハッチは一般的に、通常のハッチバックと同じ基本シャシーを採用しているため、信頼性もほぼ同じレベルであると考えられる。特に注意が必要な部分としては、ホイールが挙げられる。ホットハッチは多くの場合、低プロファイルタイヤと大径ホイールを装着しているため、縁石などに接触して傷つきやすい傾向がある。 現在販売されているホットハッチの中で最速なのは? 2024年現在、英国で最も加速性能が高いホットハッチは、メルセデスAMG A 45 Sだ。0-100km/h加速をわずか3.8秒で達成する。アウディRS3もメルセデスと同等の性能を誇る。これは、ゴルフR(4.6秒)、トヨタGRヤリス(5.2秒)、ホンダ・シビック・タイプR(5.4秒)などを大きく上回るものだ。
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