J1・東京ヴェルディの左サイドを駆け回るMF新井悠太(22)が、試合を重ねるごとに存在感を増している。ここまでカップ戦も含め公式戦14試合全試合出場。リーグ戦では、第2節以降、先発出場を継続中。25日の第12節セレッソ大阪戦ではJ1初ゴールもマークした。 そんな期待の成長株に、自身のアピールポイントをあげてもらった。新井があげたアピールポイントはスピード、推進力、守備の強度、ドリブル、そして真顔、変顔の6つ。それぞれのポイントについて、自己分析してくれた。 アピールポイント�“スピード” 新井:短い距離の瞬発的なスピードっていうのは、自分の中で特長かなって思う部分です。ドリブルのところや瞬発的なスピードで相手を置き去りにするっていうのが特長かなと思います。 アピールポイント�“推進力” 新井:推進力は、スピードとかドリブルの部分も重なっていると思うんですけど、前に出ていく力っていうのは、ボールを持っていない時でも、背後のランニングとか、後ろから追い越す動きっていうのは自分の中では特長かなと思います。 アピールポイント�“守備の強度” 新井:今までこの「守備の強度」っていうのが、自分の中で課題だなと感じていたんですけど、ヴェルディに入って、(城福)監督からもそういった守備の強度というのを求められていましたし、そういったところを自分の中でも問題点として捉えていたので、このチームに入って、劇的ではないですけど、徐々に自分のウィーク(ポイント)が改善されていって、ストロング(ポイント)になりつつあるなというのは自分の中で感じているので、そういったところもポイントかなと思います。今、ウイングバックとシャドウというポジションを2つやっているんですけど、シャドウで試合に出るときは、前から行くプレッシャー、圧力っていうのが本当にこのチームでは大事になってくるので、そういったところを練習でも試合でも意識してできているので、監督の求めているものを自分の中でちゃんと理解できているのかなと思います。 アピールポイント�“ドリブル” 新井:ドリブルで言えば、ちょっと周りと違ったリズムっていうのがあります。自分の中でステップがあって、ボールを持っている時に、後ろ足でステップを踏んで。3つぐらいリズムがあるんですけど、その中で相手を横に誘導して、自分の行きたい方向に行くっていうのが得意です。タンタタンっていう、そういうリズムがあって、前足と後ろ足を交互に踏むんですけど、後ろ足後ろ足で踏んだり、前足前足で踏んだり、それを交互に組み合わせたりっていうリズムで、ちょっと相手のステップをかき乱すみたいな。そういったリズムがあります。 アピールポイント�真顔�変顔 新井:変顔が得意なんですけど、真顔も得意で。真顔が自分の中で面白い。何かふざけてるときに、真顔を使います。逆に。(笑いが)クスっときます。 最後に、プロ1年目の目標を尋ねると、「チームとしては野心的な目標っていうのもありますし、その中で去年を超えるっていうのが具体的な目標なので、去年の6位という順位を超えられるように、本当に1試合1試合を大切に、まず勝利っていうのをつかめるようにチーム一丸となってやっていきたいと思いますし、個人としては本当に目に見える結果というのが一番欲しいところではあるので、大きな目標はあまり言えないですけど、ひとつずつ目に見える結果を残せるように練習から100%120%でやっていきたいなと思います」と力強く決意を語った。 自身のウィークポイントが、ストロングポイントに変わりつつあると言い切る新井悠太。彼の描く成長曲線に期待したい。 ■新井悠太(あらい・ゆうた) 2003年3月24日生まれ、群馬県出身。身長166センチ、体重65キロ。 2023年6月、東洋大学3年時に「JFA・Jリーグ特別指定選手」として東京Vの一員に。 2024年12月、インカレ(全日本大学サッカー選手権)で優勝、大会MVPを獲得。 今季、東京Vに正式加入し、公式戦全試合出場、1得点。(4月27日現在)