日産「新型スカイライン」いつ登場!? 待たされ続ける「次期スポーツセダン」は電動化の可能性も? 北米向け「4ドアクーペ」コンセプトとの関係は?

本当に日産は今も「スカイラインをあきらめていない」のか!?  2021年6月、日産が次期「スカイライン」の開発を中止したとの一部新聞報道を受け、日産 副社長(当時)の星野朝子氏が「日産は決してスカイラインをあきらめない」と発言し、その報道を否定しました。    しかしそれからすでに4年近くが経過しています。経営状況の悪化も伝えられているなか、果たして日産は次期スカイラインの開発を進めているのでしょうか。 次期「スカイライン」はいつ登場するのか!?[写真は現行(13代目)「スカイライン NISMO」]  スカイラインは1957年の誕生以来、長きにわたって日産を代表するモデルとして君臨し続けてきました。 【画像】超カッコいい! これが日産「“次期”スカイライン」の姿!? 画像で見る(30枚以上)  2001年に登場した11代目(V35型)からは、日産が海外に展開する高級ブランド「インフィニティ」でも販売を開始し、グローバルモデルとしても展開されています。  現行の13代目(V37型)は、2014年の国内導入から10年以上を経過した長寿モデルになりました。  すでに販売も低迷しており、ラインナップもハイブリッドなどが廃止され、3リッターV6ツインターボエンジン搭載モデルのみに絞られている状況にあります。  ただ冒頭の日産役員の発言のように、メーカー自らスカイラインブランドを継続する意向があることを示しており、日産ファンの間でも動向が注目されているところです。  なかでも、2023年に発表されたインフィニティのコンセプトカー「ヴィジョンQe」が、次期スカイラインの姿を暗示しているのではないかと大きな話題を呼びました。  ヴィジョンQeは、流麗かつ低くワイドなファストバックセダンのシルエットを持ち、インフィニティの新たなデザイン言語を体現しています。  デジタルピアノの鍵盤をモチーフとした前後ライトなどが特徴で、日本の美意識に根差したエレガンスとシンプルさを追求しているとされます。  前述の通りスカイラインは、海外ではインフィニティ「Q50」として販売されており、両者は密接な関係にあります。  いまやインフィニティにとっても、また国内の日産車にとっても、ともに最後のセダン車となっており、このヴィジョンQeが、同時に次期スカイラインの将来デザインを示すコンセプトであると考えるのは自然なことでしょう。  では、次期スカイラインは具体的にどのようなモデルになるのでしょうか。 次期「スカイライン」はEV? それともハイブリッド!?  まず登場時期については、複数のメディア報道などから2026年頃が有力視されています。  これは、日産が2024年3月に発表した新経営計画「The Arc」で示された、2026年度までに国内市場へ5車種の新型車を投入するという計画とも整合性が取れます。 インフィニティのコンセプトカー「Vision Qe(ヴィジョンQe)」は次期「スカイライン」とも密接な関係!?  パワートレインについては、これまでのガソリンエンジンやハイブリッドから完全に移行し、バッテリー電気自動車(BEV)になるとの見方があります。  これはヴィジョンQeがEVコンセプトであることや、日産の電動化戦略とも一致します。  その場合、駆動方式にはクロスオーバーEV「アリア」などで実績のある電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」が採用される可能性が高いでしょう。  e-4ORCEは、高い走行安定性や滑らかな乗り心地、意のままのハンドリングを実現する技術であり、スカイラインが持つスポーティな走りのイメージをEV時代でも継承・進化させる鍵となりそうです。  ただし一方で、一足飛びにフル電動化には移行せず、現在のFRスポーツセダンという路線を継承しつつ、ハイブリッドなどで電動化を図るのではとの予想もあります。  なお先進技術としては、日産の運転支援技術「プロパイロット」の次世代バージョン(LiDARなどを活用する可能性)の搭載が期待されます。  いっぽうで、デザイン面では課題もあります。  ヴィジョンQeのデザインは先進的ですが、スカイラインの伝統的なアイコンである「丸型4灯テールランプ」が見られません。  次期モデルがこの伝統をどう扱うのか、あるいは全く新しいスカイライン像を提示するのかは、長年のファンを含む市場の評価を左右する重要なポイントとなりそうです。 ※ ※ ※  2025年秋には、日本最大の自動車ショー「ジャパンモビリティショー2025」が東京で開催されます。  日産からの公式発表はありませんが、日本で70年近い歴史を重ねてきた日産を代表するブランドだけに、次期スカイライン プロトタイプのお披露目の場としては、またとない機会となるのではないでしょうか。  電動化という新たな時代に、スカイラインの歴史と伝統をどう繋いでいくのか。日産の次の一手に大きな注目が集まります。

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