日テレが青ざめる日曜ドラマ「ダメマネ!」の低調スタート 「川栄李奈」主演でも、あの超低視聴率ドラマと主要スタッフが同じで

 4月20日、日本テレビの日曜ドラマ「ダメマネ!—ダメなタレント、マネジメントします—」(22:30〜23:25)がスタートした。前作「ホットスポット」が話題となったため、さらなる飛躍を狙ったはずが……。  *** 【写真を見る】「年を取るほど色気が…」 脇を固めるベテラン”イケおじ”俳優  初回の視聴率は4・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)と、「ホットスポット」の初回5・6%より1・4ポイント下がってしまった。そればかりか、同枠でワースト記録といわれる前々作「若草物語—恋する姉妹と恋せぬ私—」の初回4・4%よりも低かった。民放プロデューサーは言う。 「2023年10月期の日曜ドラマ『セクシー田中さん』では、脚本に関するトラブルが原因で原作者が自ら命を絶ち、日テレは世間から批判を浴びました。以来、日テレのドラマ班、特に日曜ドラマ枠のスタッフはしょげ返っていました。それが如実に表れたのが『若草物語』でしょう。そんな中、バカリズムさんが脚本を担当した『ホットスポット』は平均視聴率5・8%とそこそこながら、第1話のTVer総再生数が300万超え、HuluやNetflixでも1位を獲得し、ネットでの評判は上々、ようやく自信を取り戻しつつありました」 川栄李奈  そこでスタートしたのが「ダメマネ!」である。 「主演の新人マネージャー役は、21年後期のNHKの朝ドラ『カムカムエヴリバディ』でヒロインを務め、また、平均視聴率11・5%を記録した19年1月期の日曜ドラマ『3年A組—今から皆さんは、人質です—』で生徒役を演じた川栄李奈(30)。脇役もけっこう豪華で、芸能事務所のドS上司に安田顕(51)、川栄が最初に担当する元大スターに竹中直人(69)、事務所の大スターにHey! Say! JUMPの山田涼介(31)、売れないベテラン女優に濱田マリ(56)、消息不明の大女優に寺島しのぶ(52)……」 オープニングに違和感  確かに豪華キャストだ。安田は同じ日曜の夜8時から放送の大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」(NHK)で平賀源内を演じていたが、この日、壮絶な最期を遂げた直後に「ダメマネ!」がスタートというタイミングだった。 「同じく『べらぼう』で花魁・瀬川を演じていた小芝風花(28)も、大河の出番が終了した4月6日にNHK BSの主演ドラマ『あきない世傳 金と銀2』がスタートして話題になりました。ただし、安田の場合は放送局が異なるためか、それほど話題にはなりませんでしたが……」  それが低視聴率の原因ということではないだろう。 「まず違和感を覚えたのは、オープニングで『ズームイン!!朝!』や『アメリカ横断ウルトラクイズ』『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』といった日テレの番組タイトルがフラッシュバックする映像です。このドラマはテレビ業界ではなく芸能プロダクション、マネージャー業界を描くのではなかったっけ?と」  ちなみに「ダメマネ!」は、かつて天才子役と言われた主人公がダメなマネージャーから成長していく物語……ではない。サブタイトルにもあるとおり、ダメなタレントをマネージャーが再生させていくドラマだ。なんだか紛らわしいタイトルでもある。 疑問と違和感の積み重ね 「川栄が入社したTOYOプロダクションは1部から4部に分かれており、1部は輝ける大物が所属し、4部は売れない連中の吹きだまりという設定。なんだか、所属タレントの野々村真や山口もえが自虐的に“ダスト組”があるとネタにする、スターダストプロモーションを彷彿させる事務所です。とはいえ、4部には売れないタレントたちが住み込みのように居座っていますが、そもそもタレントは事務所には滅多に顔を出しません。仲良く留まることもありません。竹中さんが演じた“老害”大物俳優は、勝新太郎さんなどが活躍した昭和の時代を意識したのでしょう。しかし、当時だって度を過ぎたわがままや暴言を吐く俳優はいませんでした。そんなことをすれば、即、使われなくなりましたから」  その竹中も川栄の啖呵によって気持ちを入れ替える。 「初回はパワハラやマンスプレイニング(男性の女性を下にみる言動)がテーマになっていましたが、『水戸黄門』(TBS)のようなスカッとする勧善懲悪でも、『不適切にもほどがある!』(同前)のような破壊力もない。竹中さん演じるかつての大物俳優が、ギャラが固定から歩合の新人となって4部に加入するというヌルっとした結末はスッキリしませんでした。川栄の啖呵の台詞回しも正しい日本語とは言いがたく、誰も正そうと思わなかったのか……。そうした些細な疑問、違和感の積み重ねでチャンネルを変えた人は少なくなかったと思います」  とはいえ、まだ初回である。 強敵との被り 「そんな悠長なことは言っていられません。日曜の夜に業界っぽいドラマを持ってきたこと自体が失敗なんです。今期、TBSの日曜劇場は、阿部寛・主演で報道番組の裏側を描く『キャスター』で、初回視聴率が14・2%と絶好調です。『ダメマネ!』は『キャスター』が終わった30分後にスタートします。『キャスター』で脇を固めるのは、永野芽郁、岡部たかし、音尾琢真、高橋英樹、特別出演の北大路欣也と、豪華さでも負けていません。さらに、27日放送の第3話には、民放のドラマは11年ぶりとなる、のんが出演すると発表されました。話題をすべて持っていかれてしまいそうです」  相手が強すぎたということか。 「戦略ミスもあると思います。脚本の一人は、キングオブコントに優勝したお笑いコンビ・かもめんたるの岩崎う大さんで、コントでは天才、奇才と評されています。そのためバカリズムさんを超える脚本家となれるか期待されているのですが、スタッフを見ると心配にならざるを得ません。ワースト記録を作った『若草物語』のチーフプロデューサーと監督の一人が一緒なんです。思えばあのドラマも、主演の堀田真由が大先輩(生瀬勝久)に対して、全く共感できない啖呵を吐いていました。繰り返しにならないことを祈ります」 デイリー新潮編集部

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