田んぼの真ん中にポツン。住宅地の奥に進むとポツン。県内各地にポツンとあるお店ありますよね。美しすぎる和食のフルコースに、店主の職人技が光る熱々ピザまで。題して「こんなところにポツンとグルメ」。わざわざ行きたいメニューが満載です。 残雪の田んぼの中にお店が？ 南魚沼市にやってきました。 豊岡えりなリポーター 「まだ雪が残っていますね。こんなところにポツンとグルメということで、どこにお店があるのでしょうか？」 リポーターの豊岡さんが向かったのは、霧のかかった田園地帯。 お店発見！ 豊岡リポーター 「あ、ありました。本当に田んぼの真ん中にポツンと、お食事処。何が食べられるんだろう？」 米どころ南魚沼。 田んぼの真ん中にポツンとあるお店。 その名も「鹿小屋」。 目に飛び込んできたのは、立派な梁が特徴的な、ぬくもりある雰囲気。 豊岡リポーター 「本当にこの田んぼの真ん中にポツンと目を引く形で立ってるじゃないですか。どうしてここでお店をやられようと思ったんですか？」 鹿小屋・林真理子さん 「父親がこの眺めが好きで、200年前のケヤキ造りの古民家をここに移築してきました」 豊岡リポーター 「だから、これだけ雰囲気も素敵なんですね」 真理子さんの父・茂男さんはその後、ここで鹿を飼い始めたことから、お店の名前が鹿小屋になったそうなんです。 この店の料理とは？ こちらでいただけるお料理は？ 鹿小屋・林真理子さん 「手作りの昔ながらの田舎料理をお出ししています」 味はもちろん、量にも定評があるというこちらのお料理。 出てきたのは。 豊岡リポーター 「おそばも付いてくる。ごちそうだ」 名物調理を一堂に集めた欲張りメニュー 鹿小屋さんの名物料理を一堂に集めた欲張りメニュー。 その名も「鹿小屋定食」。 雪国の知恵が詰まった山菜料理はもちろん、ご主人が作るおそばは、ふのりが入った二八そば。 豊岡リポーター 「食感もいい、香りいいですね。のどごしもすごく、つるっと気持ちがいい。本当に食感がおいしい」 さらに。 鹿小屋・林真理子さん 「ニシンの山椒漬けです。身欠ニシンを戻して、しょうゆとお酒とみりんと山椒で漬け込んだものになります」 豊岡リポーター 「濃い味がいいですね。ごはんが進むと思います」 “新感覚”の天ぷらとは 小鉢をおかずに、ごはんをいただいていると… 鹿小屋・林真理子さん 「これもどうぞ、杏仁子といいます」 豊岡リポーター 「アンニンゴ？何ですか？」 鹿小屋・林真理子さん 「ウワミズザクラの桜の実ですね。なじみのない山菜だと思います」 南魚沼の栃窪集落に群生している植物、ウワミズザクラ。 この花や実を塩漬けにしたものが杏仁子と呼ばれていて、この地域では保存食として親しまれています。 豊岡リポーター 「これどうやって食べたらいいんでしょう？」 鹿小屋・林真理子さん 「焼き鳥のように。つぶつぶのところを食べてください」 豊岡リポーター 「新鮮。新感覚。ぷつぷつ感というか食感がまたおもしろい。本当に実を食べているような、後から香りが来ます」 他にもカジカの唐揚げなど、その季節折々の味覚が楽しめる鹿小屋。 雪解けが進むと本格的な山菜料理がいただけるそうです。 2025年4月17日「夕方ワイド新潟一番」放送より