【35回目を迎えた老舗クラシックカーイベント】ずっと参加し続けたい!マロニエランin日光の第1回から変わらぬ魅力とは

初夏を思わせる中、35回目が無事に実施 4月19日から20日にかけて、魅力的なクラシックカーイベント、『マロニエランin日光』が例年どおり日光周辺で開催された。 【画像】35回目の開催!マロニエランin日光 全14枚 1990年に第1回がスタートして以来、毎年4月中旬に開催されているマロニエランin日光。コロナ禍の時期や昨年はホテルの都合により開催されない年があったり、例外的に秋に行われたりしたこともあったが、幸いにも今年は初夏を思わせるお天気の中、35回目が無事に実施された。 『マロニエランin日光』で中禅寺金谷ホテル前に勢ぞろいした参加者たち。 内田俊一 このイベントの最大の特徴は『変わらないこと』だ。スタッフはもとよりエントラントの多くがリピーターで、中には初回から参加し続けている方も複数いるほど。たとえ何年か欠席したとして、再び参加してもほとんど変わらない雰囲気がそこにはあり、その安心感はとても大きいという。 前回と同じ笑顔で出迎えてくれる もちろん35回も続けるためにはスタッフのご苦労も絶えないに違いない。しかし、決してそういったことは顔に出さず、前回と同じ笑顔で出迎えてくれるのはとてもうれしいことだ。 発端は栃木県周辺に多く存在するクラシックカーの工房とそこに集うエンスージアストたちが、『自分たちが楽しめるイベントを作ろう』と思ったこと。 そこでまだ観光客の少ない奥日光を舞台に、1泊2日で行われたのである。オフィシャルもエントラントもみな仲間内で、まさに自分たちが楽しもうという当初の目的どおりだった。 そして初日の晩は、中禅寺湖湖畔にあったホテルに宿泊。その庭に参加車両を並べ、それらを眺めながらちょっとだけおしゃれをしておいしい食事とおしゃべりに興ずるスタイルは、いまのマロニエランin日光にも受け継がれている。 贅沢な時間の過ごし方 現在、マロニエランin日光は大きく4つのステージに分かれている。朝、日光霧降アイスアリーナに集合した参加者たちはジムカーナを楽しみ、そこからツーリングがスタート。 ルート上にある明治の館山にあるレストランでの昼食をはさみ、一気にいろは坂を駆け上がって、宿泊場所である中禅寺金谷ホテルにゴール。そしてその夜は、前述の素敵な時間が待っている。 ロールは凄いが、実は乗っていると気にならないというコンクールデレガンスを受賞したシトロエンDS。 内田俊一 翌日はエントランスに並べられた参加車両のコンクールデレガンスが行われ、表彰式を兼ねたファイナルパーティでお昼前にクローズするというもので、毎回この流れは変わらない。 このコンクールデレガンスも格式ばったものではなく、審査員たちの独断と偏見によるものだ。ただ、それに異を唱える人はひとりもいない。なぜならみな同じ意見だから。 今回も初回からの皆勤賞の方(ランチア・アッピア・ザガート)や、自ら手を汚して40年かけてレストアした方(ジャガーXK120)、一番ジムカーナに似合わないがとても優雅に走った方(シトロエンDS)、全オーナーと現オーナーのふたりで参加されている方(ロータス・エラン)など、クルマだけでなく、人も含めた雰囲気を大切にしているのが印象的だった。 時間の流れが独特 そして何よりも、マロニエランin日光は時間の流れが独特なのだ。多くのクラシックカーイベントでは競技が中心で、どうしても時間に追われてしまうため、ぎすぎすした雰囲気が漂うこともある。しかし、このイベントには全くそういうところがない。 例えば、前述のコンクールデレガンス審査は2日目の朝に行われるのだが、多くの参加者はゆっくりと朝食を楽しみ、外で参加車両を眺めながら、ここでものんびりとおしゃべりを楽しむ。その輪に審査員たちも加わり和やかな時間が流れていくのだ。 35回目となるマロニエランin日光。来年も同時期に開催すべく準備中となる。 内田俊一 これこそがマロニエランin日光の代えがたい魅力であり、ずっと参加し続けたいと思わせるものだと思う。何よりも時間に追われないで素敵な仲間たちとのんびり過ごすことほど贅沢な時間はないだろう。主催者によると、来年も同時期に開催すべく準備を進めているとのことだ。

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