２４日午後０時５０分頃、岩手県釜石市小佐野町の民家敷地内で、クマが住宅と塀の間に挟まって身動きが取れなくなっているのを近隣住民が見つけ、近くの交番に通報した。 クマは間もなく抜け出し、隣家の庭などに移動。警察官らが警戒する中、通報から約１時間１５分後に山林方面に逃げた。けが人などの被害は確認されていないという。 釜石署によると、クマは体長約１・５メートルの成獣とみられる。現場はＪＲ小佐野駅から東に約３００メートルの住宅街で、署員や釜石大槌猟友会、市職員らが駆けつけ、捕獲用のわなを仕掛けたり、金属製の盾で逃げ道をふさいだりしてクマの対処にあたった。 動けなくなっているクマを目撃して通報したという近くの男性（８８）は「警察も猟友会もすぐ駆けつけてくれたが、捕獲されていないのでまた同じ場所に来ないか心配」と不安げに話した。 現場近くには保育園などがあり、市立小佐野小学校では、保護者への児童の引き渡しが行われた。小学５年の男児（１０）は「クマが出たと聞いてびっくりしたけど、お母さんがすぐ来てくれてほっとした」と語った。
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