まもなく迎える「昭和の日」。 2025年は“昭和100年”に。懐かしの映像で振り返ります。 【写真で見る】1970年に生産、3万8000円の"まあ〜るいテレビ" 昭和の文化を伝えるミュージアムがお台場にオープン! “謎の球体”の正体は? きょう4月25日、東京・お台場に「お台場レトロミュージアム」がオープンしました。“昭和の文化”を次世代に伝えることを目的とした施設です。 中に入ってみると、“じゃらじゃら”の先にあったのはミラーボールが回っている「スナックエリア」。 他にも交番や銭湯など、どこか懐かしい昭和の町並みが再現されています。 お客さん(50代) 「懐かしいですね。昭和に実際使っていたものですからね昔」 スナックエリアには“謎の球体”があり、その正体はテレビです。昭和45年(1970年)に生産されたテレビで、価格は3万8000円。現在の物価に換算すると、約10万円ほどです(日銀の企業物価指数と消費者物価指数を基に試算)。 また、TBSに残されている懐かしの映像には、ある生き物が映っていました。「エリマキトカゲ」です。昭和58年(1983年)の動物番組「わくわく動物ランド」で紹介され、走る姿が面白いということで大人気になりました。 さらに昭和の“痛勤電車”の様子を見ると、乗客がホームにあふれています。電車がやってきても乗れない人が続出。 そこで、どうにかお客さんを乗せようと頑張る人たちがおり、「押し屋」または「尻押し部隊」と呼ばれていました。ちなみに、乗り切れない乗客を引きずり下ろす「はぎとり屋」もいたそうです。 昭和が100周年に…ゲームボーイの発売は昭和・平成どっち? 南波雅俊キャスター: 4月29日は「昭和の日」ですが、ことし2025年で、なんと昭和100周年になります。昭和は1926年の4月29日から始まりました。 さて、今からご紹介するものが昭和と平成、どちらの時代に登場したのかみていきましょう。 まずはゲーム機です。6月5日には任天堂が新型ゲーム機「Nintendo Switch 2」を発売予定で、約220万人が抽選販売に申し込んだといいます。 そんな任天堂の小型ゲーム機「ゲームボーイ」が発売されたのは、平成元年(1989年)4月でした。ゲームボーイシリーズは、累計1億1800万台も売れたということです。 森田正光 気象予報士: ゲームボーイは、子どもが生まれたときに買ってあげたことがあります。 南波キャスター: また、最近はコメの価格が上がり続けているなかで、パックごはんの需要が高まっています。「サトウのごはん」が発売されたのは、昭和63年(1988年)でした。 森田正光 気象予報士: 「玄関開けたら2分でごはん」というCMには耳馴染みがあり、覚えています。 南波キャスター: 続いて、30年ほど前はルーズソックスにミニスカートが女子高校生のトレンドで、渋谷の街はいわゆる「コギャル」だらけでしたよね。 そうしたファッションの聖地でもある「渋谷109」が開業したのは、昭和54年(1979年)です。当時は「ファッションコミュニティ109」という名称でした。4月28日の“渋谷の日”にオープンしたそうです。 昭和のこれ知ってる? マクドナルドの「○○○○○セット」 南波キャスター: 昭和30〜40年代にたくさんいた暴走族の元祖は、「カミナリ族」と呼ばれていました。大きなエンジン音が雷のようだ、ということで名付けられたそうです。足を後ろに伸ばす“水平乗り”などが行われていたといいます。 そこから昭和50〜60年代になると、今度は暴走族が増えてきて、次のような“あて字”が実際に使われていたそうです。 ●愛羅武勇 → あいらぶゆー ●阿離我拓 → ありがとう ●仏恥義理 → ぶっちぎり ●魔苦怒奈流怒 → まくどなるど マクドナルドといえば昭和46年(1971年)、東京・銀座に1号店が開店しました。そして昭和62年(1987年)、“あるセット”が新語・流行語大賞の「大衆賞」を受賞しています。 日比麻音子キャスター: 今もあるセットですか?ハッピーセットしか浮かびません。 南波キャスター: 正解は「サンキューセット」です。もともと520円で売られていたハンバーガー、ポテトのSサイズ、ドリンクのセットが390円で食べられました。 当時、プラザ合意をきっかけに円相場が1ドル250円から140円台になり、一気に値下がりしたという時代背景があったようです。